資金を運用してみたいけれど、一度にたくさんのお金を運用するのはリスクを考えると少し怖い…そんな方に少額からできる運用商品をご紹介します。

少額からできる運用商品について

少額から資産活用

 投資・資産運用と聞くと、自分には無縁、何だかハードルが高くて手を出しづらい…そんな思いを抱いてしまう人も少なくないと思います。

 実は、資産運用は少額からでも可能。しばらく使うあてのない貯金があるならば、眠らせておかずに活用してみるのも一つの手です。

 少額から可能な投資の種類としては、ミニ株式投資(ミニ株)、株式累積投資、積立投資、国債などがあります。2014年にスタートしたNISAも少額から利用できる制度です。

少額投資は浸透している?

 金融庁が行った調査によると、NISAの口座数は、平成26年1月の導入時点では492万口座だったものが、6月末には727万口座、12月末には825万口座に増加しています。投資額についても、制度が開始された1月から1年間で2兆9,770億円にまで伸びる結果となっています。

 注目すべきは、口座開設者のうちおよそ4分の1が投資未経験者であるということ。投資経験者へはもちろんのこと、投資を経験したことがない人たちの間へもNISAを利用した少額投資が広がりを見せていることが分かります。

 参考:金融庁http://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20150424-1/01.pdf

NISA(少額投資非課税制度)

 ここで、NISAについて簡単にご説明しましょう。

 NISA(少額投資非課税制度)とは、毎年100万円(※1)を上限とする投資枠内で得た収益(売却益・分配金など)が5年間非課税となる、個人投資家のための税制優遇制度です。非課税期間は最長5年であるため、最大で100万円(※1)×5年間=500万円の投資が可能です。

 非課税期間が終了した後は、(1)新たな投資枠へ移行(時価で120万円まで)するか、(2)課税口座(一般口座または特定口座)へ移行するか、(3)売却をするか、いずれかを選択することとなります。

 NISAを利用するには投資を行うためのNISA専用口座の開設が必要となっており、国内在住かつ20歳以上であれば所定の申請書類を持参することで口座を開設することができます。

 ※1:平成28年より120万円へ増額

 NISAについて詳しくはこちらをご覧ください→「NISA口座で投資信託!課税口座との違いを初心者にも分かりやすく解説します」

NISAの魅力

 NISAの魅力と言えば、何と言っても売却益・分配金などが非課税となる点です。一般口座や特定口座においては税率が20%強であることを考えると、これは大きなメリットといえるでしょう。

 投資上限→年間100万円(※1)、最長非課税期間→5年間という区切りが設けられているため、制度自体がシンプルでわかりやすくなっているのも良い点と言えます。

 あくまで投資の「上限」が100万円(※1)というお話なので、この枠をすべて使い切る必要はありません。つまり、本当に少額からでも投資にチャレンジできるということなのです。

 ※1:平成28年より120万円へ増額

NISAの注意点

 NISAを利用する上で注意しなければならないポイントもいくつかあります。

 まず、NISA口座内で運用している株式や投資信託はいつでも売却することが可能ですが、売却部分の非課税投資枠を再利用することはできないという点です。また100万円(※1)分をすべて使い切らなかったとしても、余った分の投資枠を翌年に繰り越すこともできません。

 そして、さらに重要なのが「損益通算ができない」という点です。

 NISAは“売却益・分配金を非課税にする代わりに売買損失はないものとみなす”という原則に基づいて作られた制度です。これは、簡単に言えば“非課税というメリットを受けられる代わり、利益を損失で相殺することはできない”ということになります。

 例えば、特定口座で利益が出て、NISA口座で損失が発生した場合でも、特定口座で得た利益すべてに課税されることとなります(NISA口座の損失と相殺ができないため)。

外貨預金

 外貨預金とは、日本円を米ドル・ユーロ・イギリスポンド・スイスフランなどの外国の通貨に換えて預け入れる金融商品です。日本より海外の金利の方が相対的に高めであるという傾向に着目した投資方法と言えます。

外貨預金の魅力

 外貨預金の魅力として、「国内より高い海外金利の恩恵を受けることができる」という点が挙げられます。

 海外の通貨の方が日本円よりも金利が高い傾向にあるということは、言い換えると「日本円で預金をしておくよりも海外の通貨で預金をした方が利息もたくさんもらえる」ということを意味しています。さらに、預け入れた時点より為替レートが円安(例:預入時1ドル=100円、払出時1ドル=110円)になったタイミングで円に払い戻すと、利益(為替差益)を得ることができます。

 また、将来何らかの理由で円が大暴落するということも起こり得ない話ではありません。そういった非常事態が発生したときのことを考えると、資産を円のみで保有しておく場合よりも、円と外貨に分けて保有しておく方がリスク分散につながるという一面も持っています。

外貨預金の注意点

 外貨預金を始める際には注意が必要な点もあります。

 外貨預金には手数料がかかります。為替レートにほとんど動きがないときに短期で預け入れをすると、利息が増えない状態で手数料分が引かれるため、結果的に損をすることになってしまいます。このような落とし穴にも気を付けたいところです。

 そして、円安のときに利益が出るということはすなわち、円高のときには損失が発生するということです。円高になったらその時点では円への払い戻しを行わず、目減りした分を利息で補ったり、円安になるのを待つなどの対策を取らなければいけません。

 上記のようなことから、外貨預金は為替レートや金融情勢の風向きをよく読んで運用するべき投資方法であると言うことができます。

その他の運用商品

 少額から資産運用が可能な商品の中でもメジャーかつ最近注目されている2商品についてご紹介してきましたが、他にもこんな種類の商品があります。

退職金運用

 通常の資産と同様に投資信託や株式の購入をして積極的に退職金を運用するという方法もありますが、円定期預金に預け入れるというシンプルな方法もあります。

 多くの銀行では“退職金運用プラン”として、「何らかの条件を満たしていれば特別金利が適用される」という定期預金プランを設けています。

 まとまったお金が入ったことで勢いづき、ついつい一か所に全額をまとめて投資してしまうというのは投資初心者にありがちな行動ですが、万が一利益が出なかった場合、それどころか損失が出てしまった場合には老後の大切な資金を失う事態をも招きかねないということを念頭に置いておかなければなりません。

 退職金の運用方法について迷っている・知識がないということであれば、まずは定期預金へ預け入れを行い、専任のスタッフなどに相談しながらじっくりと今後の方針を決めてゆくという方法を採るのが無難と言えるでしょう。

個人年金保険

 個人年金保険とは、保険料を積み立てて運用したものを、将来、「年金形式」もしくは「一時金形式」で受け取る商品です。

 年金形式を選択した場合、受け取り方はさらに以下のように細分化されています。

終身年金

 公的年金と同様、被保険者が生きている限りは一生年金を受け取ることができます。亡くなるとそれ以降の給付がストップしてしまうため、早めに亡くなってしまうと受取年金総額が支払保険料総額を下回る場合もあります。

確定年金

 5年・10年・15年など、あらかじめ決められた期間だけ年金が受け取れるという形式です。期間内であれば、たとえ被保険者が亡くなってしまった場合であっても遺族などに給付されます。一般的に、受取年金総額は、支払保険料総額を上回る場合が多いです。

有期年金

 あらかじめ定めた一定期間、被保険者が生存している場合のみ年金を受け取れます。

 早めに亡くなってしまうと受取年金総額が支払保険料総額を下回ることが考えられます。

夫婦年金

 夫婦どちらか一方が生きている限り年金を受け取ることができるという形式です。5年・10年などの保証期間がついているタイプの保証期間付夫婦年金もあり、保証期間中に夫婦ともに亡くなった場合は残りの期間分の年金を遺族が受け取ることとなります。夫婦年金を選択する場合、「夫婦が一定の年齢差内であること」が条件となっている場合もあります。

 このように、個人年金保険は何かと不安な老後に大きな安心感をもたらしてくれます。

 常陽銀行の個人年金保険の詳細はこちらをご覧ください

 少額から始められる資産運用。さまざまな種類の商品があり、それぞれにメリットやリスクを有していることが分かりました。

 人間の外観や性格が皆異なっているように、自分に合った運用の仕方もまたひとり一人違います。重要なのは、「どんなタイプの商品を選ぶか」ということよりも「いかに信頼のおける銀行の商品を選ぶか」ということなのかもしれません。

 焦らずゆっくりご検討の上、ご自分の大切な資産を有効に活用されることをおすすめいたします。

(2015年11月30日)

以 上


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