カードローンの金利や利息の計算方法とは？金利や利息の抑え方も解説

カードローンの金利とは？

　申し込みも簡単で手早く融資を受けることのできる便利なカードローンですが、利用する際は最終的な「支払総額」にも注意しなくてはなりません。

　そこで重要になってくるのが、カードローンの金利です。金利とは借入額に対する利息を算出する利率であり、最終的な支払総額を決定する大切な要素となります。たとえば、50万円を借り入れた際はその金額を返済すれば良いわけではなく、更に金利に基づいて算出された利息についても支払う必要があります。また、適用される利率は金融機関やカードローン会社によって異なりますので、申し込む段階でチェックしておくべきポイントの一つと言えるでしょう。

金利と利息の違い

　先ほど解説した通り、金利は借入残高に対して適用される割合となり、それによって算出されるのが利息です。これは言い換えれば借入先の金融機関やカードローン会社に支払う手数料のようなものであり、一般的に金利は割合（％）、利息は金額（円）で表されているものと覚えておけば問題ありません。

　また、店頭やホームページに記載されている金利は基本的に年単位で適用される年利表示となりますので、申し込みの際は併せて参考にしてください。

金利と実質年率の違い

　金融機関やカードローン会社に申し込む際にもう一つ注意しておきたいのが、金利と実質年率の違いについてです。実質年率とは以下のようなコストを金利に加算したものであり、これが元金に適用される利率となります。

• 保証料
• その他手数料

　その一方で、金融機関やカードローン会社は申込者に対して「金利ではなく実質年率を表示する」ように法で定められていますので、手数料や保証料が無料のカードローンも多い傾向にあることから、一般的に金利と実質年率は同じような意味を表していると考えて良いでしょう。

カードローンの金利や利息の計算方法は？

　ここからは、カードローンの金利から利息を計算する具体的な方法を見ていきましょう。また、利息は借入期間と金利に比例して増えていく仕組みとなりますので、併せて解説していきます。

返済シミュレーションの利用が便利

　先ほど解説した通り、利息に関しては借入残高と金利が分かれば簡単に算出することが可能です。

　借入金額×金利（利率）＝利息

この時算出される利息は年単位の金額となりますので、月単位に直すには12で割りましょう。

　また、更に手早く正しい利息が知りたいという場合は、借入先の金融機関やカードローン会社の公式ホームページで提供している「返済シミュレーション」を利用するのがおススメとなっており、基本的に借入金額や期間といった少ない項目を入力するだけで参照することができます。

カードローンの金利や利息の特長

　ここからは、カードローンの金利の特長について見ていきましょう。借り入れをする前に押さえておくことで、効率的に返済を計画していくことが可能です。

早く完済するほど利息は抑えられる

　基本的に金融機関やカードローン会社で表示している金利は年単位で適用されるものですが、実際には日割りに直した金額が1日毎に加算されていきます。したがって、目先の現金が減ることを避けるよりも、積極的に早く返済するほど最終的な支払総額を抑えることにつながります。

カードローンの金利には上限がある

　総支払額に影響を及ぼす金利には、以下の通り借入金額に応じた上限が法で定められています。

(2021年7月現在)

　原則として金融機関やカードローン会社がこれらの上限を超える貸し付けを行うことは違法とされていますので、カードローン利用者を保護するような役割もあると言えるでしょう。

遅延損害金にも金利がある

　カードローンの返済が遅れた場合、個人信用情報に一定期間延滞の記録が残ってしまうことになりますが、同時に借入先の金融機関やカードローン会社に対して遅延損害金も支払わなくてはなりません。また、遅延損害金に対しても金利が設定されており、多くの場合は上限である20%に近い利率を設定しているため、毎月の支出も割高になるでしょう。加えて、少しでも返済期日を過ぎれば日割りで1日ごとに加算されてしまいますので、指定の返済日に間に合うように、資金とスケジュールの管理には十分に注意しましょう。

カードローンの金利を抑える方法

　ここからは、カードローンの利息を抑える方法を解説していきます。効率的に利用するには大切な知識となりますので、借り入れ前にしっかり身につけておきましょう。

おまとめローンを利用する

　複数社で借り入れを行えば、各金融機関で金利に基づいた利息が発生しますが、そういった場合以下の通りおまとめローンを利用することで金利を抑えられる可能性があります。

【参考例】

　上記のように複数社から借り入れている場合は、1社あたりの算出基準となる借入額が少額になるため金利が高くなっていますが、おまとめローンで1社にまとめることで総借入額を変えずに金利を引き下げることも可能となります。その他にも個人信用情報の記録を整理し、返済の手間も削減することができますので、状況によってはメリットの多い方法と言えるでしょう。

　その一方で、おまとめローンを利用する際には以下のような注意点があります。

• 借入先の金融機関やカードローン会社が多すぎると審査に通らない可能性がある
• 借入額の合計が金利引き下げの基準に満たない場合もある
• 追加の借り入れができない金融機関やカードローン会社もある

　おまとめローンの最大のメリットは金利を下げるポイントとなります。特に、総借入額は自身で前もって計算しておくと良いでしょう。また、おまとめローン利用後の追加借り入れの可否については金融機関やカードローン会社によって変わる可能性がありますので、申し込み前に確認してください。

カードローンの借り換えを行う

　金利を抑えるもう一つの方法として、現在借り入れている金融機関やカードローン会社よりも金利の低いところに乗り換える方法もおススメです。これは一般的に借り換えと呼ばれており、具体的には以下のような流れとなります。

具体例：既存のA社　借入額100万円

↓

金利の低いB社から新たに100万円を借り入れてA社を完済

↓

金利の低いB社の100万円について、返済がスタート

　金利は1％変わるだけでも支払総額に大きく影響しますので、借り換えできるようであれば是非検討したほうが良いでしょう。その一方で、以下の通り注意点もありますので、申し込み前に確認するようにしてください。

• 借り換えのための審査がある
• 返済日、方法が借換先によって変わる可能性がある

　これらを問題なくクリアできればメリットの大きい方法となりますので、自身の状況を整理してから検討してください。

カードローンの利息を抑える方法

　先ほどは金利についてでしたが、ここからは利息を抑える方法を見ていきましょう。両方を知っておくことで、効率的にカードローンを利用することができます。

繰上げ返済を利用する

　効率的に借入額を減らしていくには、通常の返済にプラスして返済する「繰上げ返済」がおススメです。毎月の返済は以下のように利息と借入額充当から構成されており、利息が含まれる分借入額に充当される金額が少なくなってしまいます。

　毎月1万円返済の内訳一例：利息（4,000円）＋借入額充当額（6,000円）＝1万円

　しかし、繰上げ返済は基本的に「利息が含まれない」ので、そのままの金額を借入額の返済に充てることができるのです。したがって、通常よりも早く完済することにつながりますので、資金に余裕があれば積極的に繰上げていったほうがメリットは大きいでしょう。

　その一方で、注意しておきたいのは手数料の部分です。借入先の金融機関やカードローン会社によっては「繰上返済手数料」が発生することがあり、回数が多いほど負担が増えてしまうことになります。そういった場合は、ある程度まとまったお金を準備してから繰上げ返済の回数自体を減らす等の対策が効果的です。

毎月の返済額を増やす

　効率的な返済には、毎月の返済額を増やす方法もおススメです。借入額に充当される割合が増え、返済期間も短くなることで結果的に総返済額を抑えることにつながります。また、先ほどの繰上げ返済には手数料が発生する可能性がありましたが、こちらは追加コストも基本的に発生しないこともメリットと言えるでしょう。

　その一方で、毎月の返済額を上げすぎて生活に余裕がなくなってしまうことには注意が必要です。そういった場合、不足した生活資金を補填するために再度借り入れることにつながる可能性があり、せっかくのメリットが活かされなくなってしまいます。したがって、生活に支障のない余剰資金で計画を立てることが大切なポイントとなります。

まとめ

　今回はカードローンの金利や利息、それらを抑えるおススメの方法について解説してきました。

　普段利用しているうえではあまり意識しない可能性もあるカードローンの金利ですが、毎月の返済額に含まれる利息を算出するための重要なポイントです。また、支払総額を少なくするには効率的に利息を抑えて返済することも大切です。カードローンの利用を検討している方や現在利用している方は、本記事の金利と利息を抑える方法を参考に、一度ご自身の利息状況を調べてみるのも良いのではないでしょうか。

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（2022年1月19日）

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以　上

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