カードローンの限度額引き上げの方法は?メリットと注意点も徹底解説

カードローンの限度額引き上げの方法は?

 冠婚葬祭における急な出費や旅行等でまとまった資金が必要な時にはカードローンの利用が便利ですが、タイミング次第では借入限度額が低いため、必要資金が不足してしまうというケースもあるでしょう。このような場合には、カードローンの限度額を引き上げるのをおススメします。

 そこで今回は、カードローンの限度額を引き上げる方法、審査基準や注意点を解説していきます。急な出費で資金が必要な方は、参考にしてみてください。

カードローンの限度額が決まるポイントとは

 カードローンについて調べたことのある方は、商品ごとに「利用限度額○○円」と紹介されているのを見たことがあるのではないでしょうか。しかし、実際のご利用限度額は申込者それぞれで異なり、金融機関やカードローン会社が独自に設定している審査基準を基に決定されます。

 利用限度額が決定するポイントを解説いたします。

申込者本人の属性

 利用限度額が決まる一つ目の基準として、申込者本人の属性というものがあります。本人の属性は、主に次の内容で構成されます。

  • 職業
  • 会社規模
  • 年収
  • 勤続年数
  • 家族構成
  • 持ち家か借家か等

 例えば、職業は一般的に公務員や士業等であれば安定性が高いと判断され、年収も高いほど多くの利用限度額が設定される可能性があります。また、借家よりも持ち家のほうが引越しの可能性が低いため、審査時には肯定的な要素になると考えられるでしょう。

 カードローン会社は上記のような本人の属性を判断材料として、審査を行っています。

信用情報

 属性の他にも、申込者の個人信用情報が審査時には重要なポイントとなります。個人信用情報には、申込者の他社の借り入れ状況やクレジットカードの利用情報、過去の申し込みの記録等が記録されています。

 金融機関やカードローン会社がどこに加盟しているかによって照会先は異なりますが、主な機関は次の3社となっています。

  • JICC(日本信用情報機構)
  • CIC(株式会社シー・アイ・シー)
  • 全銀連(一般社団法人全国銀行協会)

 信用情報機関に保管されている信用情報に過去の返済遅延や未払いの情報が記録されていると審査時に悪い印象を与える可能性があります。カードローンやクレジットカードの利用状況に不安のある方は、事前に信用情報機関に問い合わせて自身の信用情報を確認すると良いでしょう。

限度額引き上げ前の確認事項

限度額引き上げ前の確認事項

 ここからは、限度額引き上げを申し込む前の確認事項について解説していきます。借入先の金融機関やカードローン会社に連絡する前に、しっかりとポイントを押さえておきましょう。

収入証明書類の準備

 限度額引き上げを申し込む際に、収入証明書類の提出が必要になる場合があります。金融機関によって異なりますが、一般的に次の条件に当てはまる場合には借入先から収入証明書類の提出を求められるでしょう。

  • 現在の借入残高と合算して50万円を超える
  • 現在の借入残高と他の金融機関やカードローン会社の借入残高を合算して100万円を超える

 証明書類として認められる書類には次のようなものが挙げられます。

  • 源泉徴収票
  • 給与明細
  • 所得証明
  • 確定申告書等

 収入証明書類は、最新のものが必要なので事前に用意しておくのをおススメします。

 また、申し込みの際は本人確認書類も必要となりますので併せて準備しておきましょう。

過去の利用期間と支払い状況

 限度額引き上げ時の審査では、借入先の金融機関やカードローン会社を利用している期間、個人信用情報で利用の実態なども調査されます。

 この際、過去に延滞をした記録があると審査でマイナスになってしまいます。普段から返済期日を守って利用できているか、というポイントが重要になってきます。

収入が上がっているか

 利用限度額を引き上げるためには、契約した当初よりも収入が上がっているかどうかも重要なポイントとなります。これは金融機関やカードローン会社にとって、申込者が無理なく返済できるかどうかを判断するための基準であると共に年収に見合わない増額を承認して申込者の返済負荷が増大することを避ける意味合いもあるのです。また、仮に審査が通ったとしても返済額が減るわけではありませんので、常に明確な返済計画は立てておくようにしましょう。

カードローンの限度額増額の申請方法

 ここからは、カードローンの限度額増額を申請する具体的な方法を見ていきましょう。

スマホやPCからの申し込み

 多くの金融機関やカードローン会社ではインターネットによる各種手続きに対応しており、スマホやPCで書類をアップロードすれば手早く済ませることができます。

電話での申し込み

 スマホやPCの操作が苦手な方は、電話で限度額を引き上げたい旨を伝えて申請書類一式を郵送してもらうことも可能です。郵送受領した書類の中に必要事項や必要書類のご案内が記載されていますので、収入証明や本人確認書類と併せて返送しましょう。一方、郵送後に誤字や情報の間違いが発覚すると書き直しになる場合もありますので、確認しながら記入することが大切です。

FAXまたは郵送での申し込み

 金融機関やカードローン会社によってはホームページから申請書類をダウンロードすることができますので、必要書類と併せて郵送またはFAXで送信することも可能です。

 これらは代表的な申請方法となりますが、借入先の金融機関やカードローン会社でどれが利用できるかは変わりますので、詳細を問い合せて確認するようにしましょう。

限度額を引き上げるメリット

限度額を引き上げるメリット

 利用限度額を増やすには、別の金融機関で新たにカードローンを契約するという方法もあります。しかし、契約中の金融機関で限度額を引き上げたほうがメリットがある可能性もありますので、ここではその代表的な3つを解説していきます。

金利が低くなる可能性がある

 契約中のカードローン限度額を引き上げることで、下表のように適用される金利が低くなる可能性があります。

常陽銀行カードローンの場合(2021年7月現在)
ご利用限度額 基準金利
1万円以上~100万円未満 年14.8%
100万円以上~200万円以下 年12.0%
200万円超~300万円以下 年9.8%
300万円超~400万円以下 年8.8%
400万円超~500万円以下 年7.8%
500万円超~600万円以下 年5.5%
600万円超~700万円以下 年4.5%
700万円超~800万円未満 年3.5%
800万円 年1.5%~2.5%

 仮にご利用限度額が50万円で増額後の借り入れが100万円を超えた場合、年2.8%金利が下がりますので約28,000円の利息が軽減されます。一般的に複数社と合算して金利が下がるサービスはありませんので、一つの大きなメリットと言えるでしょう。

新規契約よりも審査期間が短い

 増額審査の際は既に申込者の基本情報が金融機関に記録されていますので、一般的に新規契約よりも審査期間が短く終わることが期待できます。したがって、急な出費で急いでいる時は限度額の引き上げを検討したほうが適切である場合が多いと言えるでしょう。

返済の手続きが簡単

 複数契約の場合は各社に返済をする必要があるため、返済の手間が発生します。また、それぞれの適切な返済額を間違えたり、返済を忘れてしまう可能性もありますので、1社にまとめたほうが管理もしやすくなります。

限度額を引き上げる際の注意点

限度額を引き上げる際の注意点

 ここまで解説した内容から、限度額引き上げはメリットが多く金利も下がる可能性もあるということが分かりました。一方、申請時にはいくつかの注意点があり、内容によっては限度額が引き下げられてしまう可能性もあります。

転職等により年収が下がった

 先ほど、増額審査には収入が上がっていることが重要なことを解説しましたが、もしそのポイントを確認せずに転職等で年収が下がった状態で申請すると、審査が通らないばかりか現状の限度額が引き下げられてしまう可能性もあります。

 一方、利用限度額に影響するからといって年収状況を虚偽申告してしまうと借入先の金融機関やカードローン会社と取り交わした契約内容に違反する行為となりますので、絶対にしないでください。

個人信用情報に延滞記録がある

 個人信用情報で延滞等の記録が残っている場合、増額審査でマイナスにつながるだけでなく、現在の利用状況においても見直しが入り、利用限度額が引き下げられる可能性もあるでしょう。

 したがって自身の利用履歴に懸念要素がある場合は、JICCやCIC等から自身の記録を取り寄せることもできますので、前もって確認しておくのがおススメです。

まとめ

 本記事ではカードローンの限度額を上げる方法やメリット、注意点について解説してきました。急な出費が重なって利用限度額に達してしまった際は、複数契約するよりも契約中の金融機関で限度額を引き上げるほうがメリットが多くおススメです。一方、過去の利用状況や現在の収入水準によっては限度額が引き下げられてしまう場合もありますので、申請する前に今回解説した確認事項を参考にしてください。

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(2022年2月4日)

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以 上

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