大学生の一人暮らしにかかる費用は?毎月の生活費の目安も解説!

大学生の一人暮らしにかかる費用は?

一人暮らしを始めるのに必要な費用

 大学への進学が決まり、実家から通うのが難しい学生は一人暮らしを始めなければなりません。一人暮らしをするために必要な費用や生活費は一体どのくらいなのでしょうか。費用の内訳を説明します。

部屋を契約するための費用について

 まずは、不動産会社を通して部屋を借りる場合にかかる費用を把握しておきましょう。一般的に不動産屋へ部屋を探してもらうときは、大学から通いやすいエリアなど物件条件を指定します。契約したい部屋が決まったら契約手続きを行い、費用を支払います。契約時には一般的に下記項目の費用がかかります。

敷金 賃貸借契約上、担保として貸主(賃貸人)に預け入れを行う資金。退去時に返金される場合もある
礼金 入居時、貸主に支払う。退去時も返金されないお金
前払い家賃 賃貸契約の際に支払う前払いの家賃
火災保険料 借りた部屋で火災や災害、盗難など家財に損害が発生した場合に補償が支払われるための保険料
仲介手数料 物件の案内や契約の交渉、契約締結などで取引を成立させてくれた対価として不動産会社に支払う
鍵交換代 防犯の観点から、新しい入居者用に鍵とシリンダーを取り替える際に発生する費用
その他
(水回り消毒料など)
キッチン・洗面所・浴室・トイレなどの水回りを清掃消毒するための費用など

 物件によっては敷金・礼金がかからないものや、仲介手数料を割引してくれる業者もあります。入居時には敷金や礼金が不要でも、退去時に修繕費を支払わなければならない可能性もあるため注意しましょう。

引越し費用

 引越しの費用は、実家から一人暮らしをする部屋までの距離や荷物の量によって変動するため、相場は人によって異なります。引越し業者に依頼をすると、契約前に全体の見積額を算出してもらえるため、なるべく料金が抑えられるところを選ぶと良いでしょう。

 また、初めての一人暮らしで家具や家電がない場合は必要最低限のものを購入する必要があります。全て新品で揃えなくても、リサイクルショップを利用したり、先輩・知人に譲ってもらう方法のほか、地域掲示板などで譲ってもらうこともできます。

大学生の生活費の平均はどのくらい?

 引越しの後はいよいよ一人暮らしが始まりますが、毎月の生活費はどのくらい必要なのでしょうか。大まかにでも生活費にかかる金額を把握しておけば、アルバイトや仕送りの計画も立てやすくなります。調査データをもとに、平均金額を確認しましょう。

生活費の内訳

 2021年10月にネットで大学生活の経験のある人を対象にアンケート調査を実施したところ、下宿やアパートでの一人暮らしをしている学生の生活費の内訳は次の通りです。

 【ご回答者数】70名【調査期間】2021/10/28~2021/10/29【調査機関】当行調べ

(単位:円)

家賃 50,522
食費 20,545
光熱費 11,306
通信費 6,095
洋服代 6,170
交際費 9,977
生活費合計 104,615

 家賃が約5万円となっていますが、関東圏ではもう少し家賃が高くなります。一人暮らしでは、家賃のほかにも水道・光熱費を支払わなければなりません。また、食事も日中は学食などで食べられますが、朝や夕食などは自分で用意します。夏や冬はエアコンや暖房費などがかかることを想定すると、節約をしながらの生活が必須となるでしょう。

生活費を抑えるためのコツ

生活費を抑えるためのコツ

 一人暮らしの生活費にはさまざまな費用が必要となりますが、勉強に集中するためにもアルバイトを増やしすぎず、できる限り出費を抑える努力が大切です。生活費を抑えるためのコツを紹介します。

家賃を抑える

 一人暮らしをするアパートやマンションを決める際には、アルバイトや仕送りなど想定される収入に対して家賃の割合が大きくなりすぎないよう注意しましょう。

 これは学生だけではなく社会人も同様です。収入に見合わない家賃を払い続けることで家計を圧迫し、生活自体に支障が出る可能性があります。駅から少し離れた物件など許容できる範囲で物件を探してみましょう。なお、不動産会社に相談する際は、支払い可能な家賃の金額をあらかじめ伝えて探してもらいましょう。

食費や光熱費を抑える

 食費や光熱費も工夫次第で抑えられます。まず食費を抑える方法としては自炊がおススメです。食材をまとめ買い・作り置きなどをして節約すれば、外食と比較すると大きく節約ができるでしょう。

 同じ商品でも割高なコンビニなどはできる限り利用せず、スーパーで買い物をするように心がけることも大切です。

 光熱費は、コンセントは使い終わるたびに抜くようにしたり、必要以上にエアコンや電気を使わないようにしたりするだけで節約になります。コンセントを毎回抜くのが面倒という場合は、コンセントにさしたままオンオフスイッチがあるタコ足配線なども売られているため、それを利用するのも1つの方法です。

その他

 食費や光熱費以外にも工夫・節約できる方法はたくさんあります。たとえば、スマートフォンの月々の料金を抑えるために、契約している通信業者を格安なものへ乗り換えて支払額を減らせないか検討してみましょう。

また、大学のサークルや部活に所属している場合は、交際費や娯楽費などで出費がかさむ可能性があります。毎月交際費で使える金額をあらかじめ決めておき、それ以上は使わないようにするなどの努力が必要です。

生活費を増やす方法

生活費を増やす方法

 毎月の支出を抑えることも重要ですが、切り詰めた生活をしすぎると健康面や勉強に支障が出る可能性もあるため、限界があります。無理をしない程度の節約と同時に、収入を増やす努力も必要となります。

アルバイトをする

 収入を得る方法として最も一般的なのがアルバイトです。大学1~2年生のうちは必修単位の履修で忙しく、生活費の足しになるようなお金を稼ぐのは難しいかもしれません。平日に働くのが難しければ土日などの休日を利用したり、夏休みや冬休みなどの長期休暇中にアルバイトをするという方法もあります。

 生活に余裕がないからといって勉強に支障が出るまでアルバイトをしてしまうのは本末転倒です。仕送りなど他の収入とも組み合わせながら、調整してアルバイトをするようにしましょう。

 また親の扶養内で働く必要がある場合は、アルバイトでの収入金額が扶養の範囲内か否かを把握して計画的にアルバイトを行うことが必要です。

仕送りをもらう

 一人暮らしの生活費に毎月どのくらいのお金が必要かを計算し、アルバイトで稼げそうな金額を算出したものの、どうしても足りない分があれば家族へ仕送りの相談をしてみましょう。

 最初から親や家族から一定の金額を仕送りしてくれることが分かっていれば、勉学が疎かにならないようアルバイトの量を調整しても良いでしょう。

奨学金を申し込む

 もしアルバイトや仕送りをもらっても生活が厳しい場合や、仕送りがもらえない場合などは奨学金の申請をおススメします。現在、奨学金は全体の学生のうちおよそ4割の方が受給しており、決して特別なことではありません。

 奨学金には給付型と貸与型があり、給付型は将来返済の義務がないもので、貸与型は卒業後に毎月一定金額を返済していくタイプなどがあります。経済的な困難によって進学を断念せざるを得ないといったケースが少しでも減るよう、2017年度から国内で初めての給付型奨学金事業が導入されました。返済義務がある奨学金においても、将来の所得水準に応じて返済額が変動する所得連動返還型奨学金が導入され、返還負担の軽減にも努めています。

 また、奨学金を受け取るためには、家庭の状況や受給する学生自身の成績が一定以上でなければ申し込みができないなどの要件が設定されている場合もあります。あらかじめ希望の奨学金を受け取るために必要な条件を調べておくと良いでしょう。

教育ローンを活用するのもおススメ

仕送りが十分にもらえる環境でない場合や、アルバイトをしすぎて勉学が疎かにならないか心配という場合は、家族に相談して銀行の教育ローンを利用してもらうのも1つの方法です。

奨学金のほうが良いのではと思う方も多いかもしれませんが、奨学金は一定条件を満たしていなければ申し込めないものも多くあります。

さらに、申し込んだとしても奨学金が給付されるまでに審査などで数十日かかる場合もあり、必要なタイミングですぐに受給できないケースも散見されています。

常陽銀行の教育ローン

常陽銀行の教育ローンその都度タイプ(当座貸越型)は、ご契約時にお渡しするカードを使って、必要な時に必要な分だけお借り入れ可能な商品となっています。必要に応じてお借り入れできるので、利息の発生を抑えながら、いざというときに備えることができます。お申し込みから契約までスマホやPCで完結可能で、仮審査の結果も最短当日に回答されます。

教育ローンについてはこちら

まとめ:生活費の不安を少しでも軽くして勉学に専念しよう

 生活費を稼ぐためにアルバイトに明け暮れ、勉強が疎かになってしまっては本末転倒です。アルバイトと勉強、体調とのバランスを見つつ、場合によっては賢く教育ローンを利用しながら安心して勉強に取り組みましょう。

(2022年5月10日)

本コラムの内容は掲載日現在の情報です。
コラム内容を参考にする場合は、必ず出典元や関連情報により最新の情報を確認のうえでご活用ください。

以 上

関連記事

その他のお役立ちコラムはこちら