
「やるべきことを、確実に」。理念に基づき、仲間と共に歩む。
御社の企業理念や目指す姿について教えてください。
池田社長 : 私たちが創業以来掲げているのは、「啓発・気概・創造」という企業理念です。私たちは、一丸となって「やるべきことを、確実に、一生懸命に行う」ことを培ってまいりました。その信念を貫き、コスモ綜合建設は“自らを活かし(啓発)、高まりを知り(気概)、成したこと(創造)に喜びを感じられる仲間”と共に歩みます。
私たちコスモ綜合建設は、社員一人一人が“誇り”と“感謝の心”を共有する会社でありたいと思っています。

御社の強みや、地域における事業の特長や地域への貢献などについて教えてください。
池田社長 : 当社は、幅広い建設事業を通じて地域のニーズに応える総合建設会社です。確かな技術力と、地域密着の姿勢を強みとし、社会貢献にも積極的に取り組んでいます。そして、私たちが何より大切にしているのは、単に建物を造るのではなく、「お客さまの大切な資産を創る」という姿勢です。
近年、建設現場を取り巻く環境は、慢性的な人手不足に加え、猛暑や豪雨といった天候の影響も含め、年々厳しさを増しています。 しかし、どのような過酷な環境下であっても、「お客さまの資産をお預かりしている」という強い責任感のもと、常に確かな品質を提供し続ける。そうした日々の積み重ねによって、お客さまや地域の皆様からの信用を一つひとつ培ってまいりました。
また、いまホットな話題としては、地元のプロサッカーチーム「水戸ホーリーホック」です。当社はスポンサーとして長年応援し続けており、今シーズンJ2優勝、来シーズンからは念願のJ1昇格を果たします。ひたむきに挑戦を続けるチームの姿は、この街に夢と活力を与えてくれます。新たな舞台へ挑むチームと同様、私たちも地域とともに更なる高みを目指して歩んでまいります。

築き上げた信頼を、次代へ確かな形でつなぐ。それが、創業者としての私の役割。
事業承継を具体的に考えるようになった背景を教えてください。
池田会長 : 地域の暮らしを支える企業として、創業以来、無我夢中で走り続けてきました。おかげさまで、会社としての基盤を築くことができたと感じています。
しかし、経営が安定した今だからこそ、直視しなければならない課題もありました。それは、「将来にわたり自分たちの意思で、ぶれずに経営できる体制を築くこと」です。「将来、代を重ねていく中で、株式が分散しては・・・」との懸念がありました。経営の意思決定を円滑に行うためには、この問題を避けて通ることはできませんでした。
私たちが築き上げてきた技術や信頼は、もはや私たちだけのものではなく、地域の財産でもあります。これらを一時的なもので終わらせず、社長を中心とした次世代がしっかりと守り、さらに発展させていってほしい。 「次の世代が、余計な心配なく経営に専念できる道筋」を整えることこそが、創業者である私の理念、そして最大の役割であると考え、本格的な承継の準備を決断いたしました。
堅実経営の積み重ねが、承継のハードルに。「想い」と「制度」の狭間での葛藤。
具体的にどのような課題を抱えていましたか。
池田会長 : 長年にわたり堅実な経営を続けてきたことで、おかげさまで会社としての基盤は整いました。しかし、地域とともに積み上げてきたその「歴史と信用の重み」が、かえって事業承継においては、税務面などで後継者の重い負担となりかねない状況でした。
また、課題はコスト面だけではありません。「創業家としての責任をどう果たすか」と「会社の財務負担をいかに抑えるか」というバランス。さらには、後継者を中心とした体制を築きつつ、組織として健全な「けん制機能(ガバナンス)」をどう組み込むか。
「会社への想い」、「株主への想い」、「経営の持続性」、そして「税務上の制約」。 これらすべてを満たす資本政策の設計は、非常に複雑で、多面的な検討が必要な難問でした。

常陽銀行の支援内容
銀行と税理士、二つの「深く知る力」が融合。理念を守り抜く、盤石の布陣。
池田会長 : 今回の承継スキームが実現できた最大の理由は、常陽銀行さんが当社の歴史や理念、そして内情を、誰よりも深く理解してくれていたからに他なりません。
単なる「制度の導入」ではなく、私たちが何を大切にし、どうありたいかを知り尽くしているからこそ、長年の顧問税理士様とも「あうんの呼吸」で連携し、私たちに最適なオーダーメイドの設計図を描くことができたのだと思います。
具体的には、持株会社(HD)を活用し、創業家としての基盤の安定と、次代が迷いなく舵取りできる機動的な経営体制を両立。 さらに、将来いかなる環境変化があろうとも、外部からの干渉を受けることなく、私たちの理念と経営の自主性を守り抜くための「強固な地盤」を築き上げていただきました。また、地域社会と「繋がる・連帯・継続」の想いを込めて、持株会社の社名を「コスモコネクトホールディングス」と命名しました。
「当社のことを一番知る銀行と、一番知る税理士」。この両輪ががっちりと噛み合ったからこそ、株主全員が納得し、安心して未来を託せる体制が完成したと感謝しています。

協創パートナーとしての常陽銀行
常陽銀行との協創を通じて得られたものは何ですか。
池田会長 : 常陽銀行さんは資本政策や財務戦略にとどまらず、経営者としての悩みや株主の想いに寄り添ってくださる存在でした。複雑な自社株評価や税務の問題をわかりやすく説明していただき、経営陣と株主の資産を守るための最適解を一緒に考えていただきました。単なる金融機関ではなく、地域企業の未来をともにつくるパートナーだと実感しました。

未来への展望と常陽銀行への期待
これからの展望と常陽銀行への期待を教えてください。
池田社長 : 常陽銀行さんには、引き続き財務戦略や事業承継の伴走支援はもちろん、経営者に寄り添ってくれる相談相手として、広範なサポートを期待しています。地域のパートナーとして、ともに未来の街づくりに挑戦していきたいです。

コスモ綜合建設株式会社様は、「啓発」「気概」「創造」の理念のもと地域の暮らしを支え続け、次世代への承継と資本政策の再設計に挑んでいます。常陽銀行はその歩みに伴走し、株価評価・資本設計から税務対応まで総合的な支援を行いながら、地域と共に未来を創る同社の挑戦をこれからに伴走してまいります。
