1年間で100万円貯めるには?誰でもできる7つの具体的な方法

1年間で100万円貯めるには?

 「1年間に100万円くらい貯蓄できたら良いのに…」と考えたことのある方は多いのではないでしょうか。100万円は非常に大きな金額のため、現実的ではないと思うかもしれません。しかし、出費グセを改めて、代わりに貯蓄するための習慣を身に付けられれば、年間100万円達成も決して夢ではありません。

 この記事ではお金を貯めることの重要性をおさらいしたうえで、かしこく貯蓄するためのノウハウを紹介します。

お金を貯めることが大事な理由

 貯蓄ができない方の中には、「そもそもなぜ貯蓄をすべきかが分からない」という方もいるかもしれません。ここでは貯蓄の主な2つのメリットを紹介します。

貯蓄のメリット①:急に大きなお金の出費があっても対応できる

 日頃から貯蓄をしておくことで、急に大きな出費があっても問題なく対応することができます。

 例えば知人や家族の冠婚葬祭や自分自身のケガや病気など、生活をしていると急な出費が必要になる時があります。また、子どもが生まれる場合は子どもの教育費やマイホームの購入、さらにはご自身の老後のことなど、お金が必要になる場面は沢山あるでしょう。

 特に老後はゆっくり過ごしたいと考えている方は年金が足りなかった場合、退職前に残した貯蓄の有無で大きな違いがあります。余裕のある豊かな人生を送るためにも、日頃から貯蓄をしておくことが大切です。

貯蓄のメリット②:心にゆとりを持つことができる

 貯蓄があると金銭的にゆとりが生まれ、結果として心にゆとりを持つことができます。例えば急な事情で離職することになっても、当面の生活費に困ることはないため金銭的、精神的に余裕を持つことができます。また、貯蓄できると、お金のかかる趣味や活動でもやりたいことにチャレンジでき、人生をより豊かにしてくれます。

 以上の説明で貯蓄のメリットがよく理解できたかと思います。

 しかし貯蓄といっても、100万円という額を1年間で達成することに対して不安を持つ方もいるかもしれません。ここからは1年間で本当に100万円を貯蓄できるのかについて紹介します。

1年間に100万円は無理せず貯められる金額?

 「1年間で100万円貯めるなんて無謀すぎる」と思っている方も多いかもしれませんが、無理せずに実現する方法があります。

 厚生労働省が2022年に行った調査によると、賞与支給のある事業所における一人当たりの夏季賞与(ボーナス)は平均して389,331円です。冬季のボーナスも同じ金額がもらえたとすれば、約78万円となります。

 これを踏まえると、月々の給料から4~5万円を貯蓄して、さらにボーナスの約2/3を貯蓄に回すことができれば、年間で100万円を貯めることは、不可能ではないことが分かります。

 しかし、月に4~5万円を貯蓄する場合、生活スタイルやお金の使い方などを見直す必要があります。以下で、1年間で100万円貯めるためにやめるべきことを紹介します。

1年間で100万円貯めるためにやめるべき3つのこと

 ここでは1年で100万円貯蓄するためにやめたほうが良いことのうち、代表的な3つの例をご紹介していきます。

1年間で100万円貯めるためにやめるべき3つのこと

乗り気でない飲み会・遊びへの参加

 飲み会、女子会、遊びなどへの参加は、1回で大きな費用がかかります。1回の飲み会やランチの場合、約5,000円前後はかかるのが一般的でしょう。

 頻度が週に1回として、1カ月に換算すると、20,000円ほどにまでのぼります。飲み会などの集まりは回数が重なるとかなり大きな費用がかかってしまいます。大切な友人との関係を保つためや、気晴らしのために参加するのは問題ありませんが、本心では乗り気でない場合は断るのも選択肢の一つです。

役に立っていないと感じる固定費

 1カ月の収支のうち、固定費がかさんでいる方も多いのではないでしょうか。家賃や電気・水道代などの絶対必要な固定費以外に、ウォーターサーバーやジム、有料動画配信サービスなどに月々一定の料金を支払っている場合は大きく見直すことができます。

 これらのサービスを思ったほど利用していないと感じているのであれば解約してしまいましょう。意外なところで発生している固定費を見直して、固定費を必要最低限にとどめることをおススメします。

 例えば、ウォーターサーバーはあれば便利ですが、実際に使ってみると場所をとったりタンクが重く交換するのが大変という不便さもあります。

 そのほか、毎月定額で契約しているサービスのうち、最近利用していないものは思い切って解約を検討しましょう。例としては、動画や音楽の定額配信サービス、カーシェアリング、携帯電話のアプリなどがあります。1つひとつの金額は小さくても、総額では大きな負担になっているかもしれません。

 携帯電話のプランや毎月支払っている保険料も、見直せると大きな効果が出ることがありますので、確認してみると良いでしょう。

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頻繁な外食

 外食ばかりしていると大きな出費となり、貯蓄が難しくなります。例えば会社員の場合、昼食を外食に頼りがちな方は1日に1,000円ほど使ってしまうのではないでしょうか。コンビニで昼食を購入したりカフェで昼食をとったりという習慣を続けると、お金をどんどん使ってしまいます。

 食事代を浮かせたい方は、昼食だけでもお弁当を作って外食代を節約することをおススメします。

1年間で100万円を貯める具体的な方法

 実際に、1年間で100万円貯める具体的な方法を紹介します。

先取り貯蓄を利用する

 先取り貯蓄をご存知でしょうか。これは、給与を受け取ったら貯蓄分を先に取っておくことで確実に貯蓄をする仕組みを作ることです。このような仕組みは、銀行が提供する「自動積立定期預金」で利用することができます。

 先取り貯蓄を利用することで、気付いたらお金が貯まっているという状況を作り出すことができます。

 先取り貯蓄で引き落とす額の目安としては、給与の2割程度がおススメです。また、家賃などで毎月大きな費用がかかっている方は給与の1割程度に抑えるなどの工夫をしましょう。

家計簿をつけて支出の把握をする

 家計簿をつけることにより、何にどのくらいお金を使っているのか明確になり、無駄な出費の削減につながります。

 家計簿を記録するうえで大切なことは、平均値と比較することです。例えば、総務省の「家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)」では、2人以上の世帯の食費平均が、81,888円です。そのため、平均よりも高ければ使い過ぎということが分かります。一般的に家計簿と聞くと面倒というイメージがありますが、アプリやインターネットで簡単にできるため、記録することをおススメします。

部屋の掃除を定期的に行う

 部屋を掃除し、現在家にあるものを把握することで無駄なものを買ってしまうことがなくなります。部屋が散らかっている状態では、何があるのかを把握することができず、似たようなものや不要なものを買ってしまいやすくなるので注意が必要です。

 常に部屋をきれいにするためには、何か買ったら何かを捨てる、使わないものはリサイクル店で売るなどの工夫をして、部屋に物が溜まらないよう心がけましょう。

月初に予算を決める

 月初に食費や交際費など、項目ごとに予算を決めておけば、必要以上の出費を防ぐことができます。

 予算を決める際は、趣味など「自分の人生における楽しみ」に対してはある程度のお金を確保し、それ以外の費用については節約するなど、メリハリをつけると良いでしょう。

 好きなことにはしっかりとお金を使うというご褒美ルールがあると、精神的な辛さを軽減しつつ、楽しんで貯蓄ができるようになります。

ポイントやクーポンを賢く利用する

 ポイントやクーポンは賢く利用することで1回の買い物代を安く抑えることができます。特に、頻繁に利用するお店であればポイントカードを作ることでおトク度が増します。

 また、クレジットカードや電子マネーもポイントを付与するものが多いです。ポイント還元率が高い決済手段で買い物をするようにすれば、ポイントを効率的に貯めることができます。

 なお、ポイントやクーポンには期限が決まっているものもあるため、無駄にしないようにしましょう。

フリマアプリを利用し不用品を売る

 フリマアプリを利用していらないものを現金化することで、効率良く貯蓄することができます。フリマアプリの代表的なサービスといえば、メルカリやラクマが挙げられるでしょう。

 特にメルカリは、2023年時点の月間利用者数が2,200万人と、非常に多くの人が使っているため売れやすいという特長があります。着なくなった服や不用品などを売り現金化することで、貯蓄に回したり新しい服を購入したりすることが可能です。

クラウドソーシングで稼ぐ

 自分の得意分野を生かし、クラウドソーシングでお小遣いを稼ぐのもおススメです。節約だけではなく、収入を増やして余裕ができた分のお金を貯蓄に回すのも効果的です。

 例えば、文章を書くのが得意な方はライター、英語が得意な方は翻訳など、クラウドソーシングにはたくさんの仕事があります。

 クラウドソーシングへの登録は簡単ですので、ぜひ登録して自分の得意分野を生かせるような仕事があるかどうかを探してみましょう。

貯蓄で挫折しないコツ

 ここまで、貯蓄をするためにやめるべき習慣や貯蓄をする方法を紹介していきました。

 ここで述べた工夫を生活に取り入れることで貯蓄ができますが、これを長期間継続できなければ100万円という額に到達できないかもしれません。

 貯蓄の継続が不安な方のために、ここからは貯蓄で挫折しないコツを紹介します。

貯蓄で挫折しないコツ

目標を明確にする

 そもそもお金を何のために貯めるのかが分かっていない場合は、貯蓄が続かず途中で挫折しやすくなります。

 漠然と貯蓄するのではなく、具体的な目標を決めたうえで貯蓄を始めることでモチベーションを持って貯蓄に励むことができます。

 例えば、1年後に海外留学するために100万円以上貯めるなどの目標があれば、より意欲を持って貯蓄に取り組めるでしょう。目標に合った計画を立てて貯蓄することで、自分の将来のために行動できるため挫折しにくくなります。

身の丈に合わせて貯蓄をする

 基本的に貯蓄は長く行うことを前提としています。

 仮に1年間で100万円を貯めるという目標が自分自身の給与に見合っておらず、無理をしないと貯蓄ができない場合は目標額を再検討することをおススメします。

 無理に貯蓄をして生活が苦しくなってしまうと、かえって貯蓄が長続きできなくなる恐れもあります。自分の収入や支出を考えて、無理のないような金額を毎月貯蓄していくことが大切です。

「足るを知る」の思考を身に付ける

 貯蓄を長く続けるには、思考も大切です。「他人と比べて、自分にはあれもこれもない」と考え出すといつまでも出費が減らず、貯蓄ができません。

 自分にはこれで十分、という考え方を持つと必要なものだけに出費できるようになります。

より効率良く貯蓄をするなら運用という方法もある

 日々の節約に慣れ貯蓄ができるようになったら、次は効率良く資産運用を行うことも大切です。そこでおススメしたいのが、NISAです。

 NISAとは投資で得た利益に対して税金を優遇する制度です。NISAを利用するためには、金融機関でNISA口座を開設する必要があります。NISA口座を通じて金融商品を購入すると、得られた配当金や売買益が非課税の対象になるためおトクに貯蓄をすることができます。NISA制度は2024年1月より改正され、年間の投資可能額は「つみたて投資枠」で120万円、「成長投資枠」で240万円、あわせて360万円となりました。

 常陽銀行では、「つみたて投資枠」「成長投資枠」それぞれに応じて、お客さまの目的に合わせた投資信託の銘柄をお選びいただくことができます。

 また、お電話でのご相談も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

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(2024年1月4日)

本コラムの内容は掲載日現在の情報です。
コラム内容を参考にする場合は、必ず出典元や関連情報により最新の情報を確認のうえでご活用ください。

以 上

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