残価設定ローンで中古車を購入できる?メリットやデメリットを解説

残価設定ローンで中古車を購入できる?

 残価設定ローンの魅力は月々の返済額を抑えられ、短期間で車を新しい車に乗り換えられることです。では、中古車を購入した際に残価設定ローンが組めるのか疑問に思う方もいるでしょう。結論から言うと、条件によっては中古車でも残価設定ローンで購入できます。

 本記事では、残価設定ローンで中古車を購入できる条件、メリットやデメリットとともに銀行のマイカーローンで中古車を買うのと比べてどちらがおトクかについて解説します。

目次

 残価設定ローンで中古車を購入したいと考える方は、以下の条件や注意点を把握しておきましょう。

ディーラーや販売店が対応していれば可能

 残価設定ローンはディーラーや販売店のローン商品です。中古車にも対応している店舗であれば残価設定ローンで購入できます。残価設定ローンで中古車を購入できるかどうかは直接ディーラーや販売店に問い合わせて確認しましょう。

車種や年式を自由に選べない可能性がある

 ディーラーや販売店によっては、残価設定ローンの対象を走行距離の少ない車、年式の新しい車のみを対象としているケースがあります。

 車は走行距離が長くなり、年式が古いほど価値が下がるためです。一般的に走行距離は3万km、5万km、10万kmの目安で価値が大きく下がると言われています。年式も同様に3年、5年、10年で価値が下がっていきます。

 残価設定ローンは期間が終了すれば、新車に乗り換えるか、返却するか、自身で買い取るかになりますが、いずれも乗り続けられる車であることが前提です。そのため、走行距離が長く、年式も古い車は対象外となる可能性があります。ご自身が気に入った車が対象になるかどうかは、ディーラーや販売店で確認しましょう。

 次に残価設定ローンで中古車を購入するメリットについて解説します。

新古車に乗れる可能性がある

 新古車とは、ディーラーや販売店の店内にディスプレイされていた車や試乗車など、新車として登録されてはいるものの、走行距離がほぼない車のことです。残価設定ローンの対象となる中古車の中には、新古車も含まれるので、新車に近い状態で購入できる可能性があります。

 また、しっかりとメンテナンスをされている可能性も高く、状態が良好であることも期待できます。新古車は新車と比べると価格も安く設定されているケースが多いので、残価設定ローンと組み合わせればおトクに購入できる可能性があるでしょう。

車の状態が良好なら残価(売却額)が変動しにくい

 残価設定ローンは、最終的に車を返却したり乗り換えたりすることでローンの支払額を少なくする仕組みです。

 ディーラーや販売店側は、返却された車を再度販売して利益を生むことができるため、双方にメリットがある仕組みとも言えます。

 ただし、返却時(乗り換え時)に明らかに状態が悪いような場合、もしくは事故などによって著しく損傷してしまったような場合は車の価値が下がってしまい、設定した残価と売却時の価額の差額分を支払わなければならない可能性がありますので注意が必要です。

一定期間のみ車を所持したい場合に向いている

 中古車に限った話ではありませんが、残価設定ローンでの購入は一定期間のみ車を所持したい場合に向いています。

 例えば、「転勤などで一時的に車を所持しておきたい」「仕事の関係や家庭の事情で数年だけ車が必要」という場合です。

 残価設定ローンの支払期間は、3年~5年となっているケースが多いです。ローンの支払期間が終了した際に、車を手放しても問題ないという場合は、おトクに乗れる可能性があります。

 次に残価設定ローンで中古車を購入するデメリットについて解説します。

返済が終わったタイミングで車を調達する必要がある

 残価設定ローンで中古車を購入するデメリットとして、返済が終わったタイミングで車を調達する必要があることが挙げられます。

 再度、同じ車を残価設定ローンで乗るという方法もありますが、金利が高くなる可能性に加え、再審査を受ける必要があります。また、買い取る場合は、最初に設定した残価精算金を支払わなければなりません。月々の返済は抑えられるものの、最終的にはまとまったお金が必要になります。

 将来的に車を手放す予定ではない場合は、残価設定ローンではなく銀行のマイカーローンやディーラーローンなどで中古車を購入したほうが良いでしょう。

総支払額が高くなる可能性がある

 残価設定ローンは月々の返済は抑えられますが、金利と残価精算金の支払いによっては、総支払額がほかのローンより高くなる可能性があります。

 残価設定ローンの残価設定とは、あらかじめ返却時の予想売却価格を設定することです。そのため、想定よりも傷が多い、修復履歴があるなど、車の価値が想定より下がっていれば、残価設定との差額を追加で支払わなければなりません。

 中古車の場合、新車よりもメンテナンスの必要性や故障のリスクが高いと考えられるため、トータルで見ると、想定よりお金がかかってしまう場合もあります。気に入った車種や年式の中古車に乗りたい、長く乗り続ける可能性があるという場合は、残価設定ローンではなくほかのローンを検討しましょう。

車の所有権が自分になく、利用時の制限がある

 ディーラーでローンを組んだ場合は、返済が終わるまで、ディーラーが所有者です。そのため、自分の意思で自由に売却できません。なお、使用者は自身の名前になるので、自動車保険などには加入できます。また、利用時の制限にも注意が必要です。月間の走行距離の制限、車の内装や外装のカスタマイズの制限、契約内容によっては喫煙禁止などもあるので注意が必要です。

 次に銀行のマイカーローンで中古車を買うのと比べてどちらがおトクか解説します。

金利や総支払額を考えると銀行のマイカーローンのほうが一般的にはおトク

 金利は総支払額を抑えたいのであれば、銀行のマイカーローンのほうが一般的にはおトクです。

 残価設定ローンの場合は車種や条件によって金利が異なるものの、残高を含めた総額にローンの金利がかかること、借主にリスクが少ない分金利が高いこともあるため、総支払額が高くなってしまう可能性があります。

銀行のマイカーローンの方が手数料や違約金などの負担が少ない場合が多い

 銀行のマイカーローンの手数料は原則、金利と保証料のみです。

 残価設定ローンの場合は金利に保証料がさらに上乗せされたり、繰上げ返済したりするのに手数料がかかることもあります。

 また、何らかの理由でローンを途中解約する場合においても、違約金という形で期間に応じた手数料を支払う必要があるケースもあるので、ローンの契約前に必ず契約書を確認しましょう。

同じ車に乗り続けたい、好きな車に乗りたいなら銀行のマイカーローンがおススメ

 中古車を選ぶ方の中には、特定の車種の年式を気に入っている場合もあるでしょう。好きな車に長年乗りたいなら、銀行のマイカーローンがおススメです。銀行マイカーローンであれば、車の所有権はご自身にあり、ローンを完済した後は車の維持費のみで乗り続けられます。

 また、「残価設定ローンを契約したタイミングでは最初は手放すつもりだったが、愛着が出てきたのでまだ乗りたい」となったのであれば、銀行のマイカーローンへ借り換えて金利や総支払額の負担を少なくすることをおススメします。

 残価設定ローンは最終的に車を返却するか残価を支払って買い取ることが前提です。月々の返済額は抑えられますが、総支払額を考えると、金利の低いマイカーローンを検討してみる価値があります。また、中古車の場合は残価設定ローンで購入できる車種や年式が限られているケースもあるので、ご自身の好きな車に乗りたいのであれば、銀行のマイカーローンがおススメです。

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(2023年10月25日)

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以 上

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