コンテンツの本文へ移動する

銀行でNISAはやめたほうが良い?理由や銀行で始めるメリットを解説

 新NISAで資産運用を始めようとしている人で「銀行でのNISAはやめたほうが良い」との意見を聞いたことがあるのではないでしょうか。しかし、銀行でNISAを利用することは、決してマイナスな面ばかりではありません。とくに投資初心者は、銀行のほうがNISAを利用しやすいでしょう。

 この記事では、銀行でNISAを利用するのはやめたほうが良いと言われる理由や、銀行とネット証券でのNISA利用の違い、銀行でNISAを利用するメリットを解説します。これから投資を始めて資産を増やしたい人はぜひ参考にしてください。

常陽銀行のNISAについてはこちら

常陽銀行の店舗で無料相談する

目次

 銀行でNISAを利用するのはやめたほうが良いと言われる理由は以下の4点です。

 銀行でNISAを利用するデメリットとして、商品の少なさやコストの高さ、ポイントサービスの少なさなどが挙げられます。銀行でNISAを利用するのはやめたほうが良いと言われる理由を、詳しく見ていきましょう。

株式取引ができない

 NISAは、以下のような金融商品に投資できます。

 証券会社では上記の商品を取り扱っていますが、銀行では投資信託のみの取り扱いです。株式やETFに投資したい場合、銀行だと取り扱いがなく、自分の思い描く投資スタイルを実現しにくくなります。

 しかし、株式投資は個別企業の業績や経済状況に影響を受けやすく、思わぬ損失を被る可能性もあります。銘柄によっては値動きが大きく、十分な知識や情報収集が求められるため、初心者が最初から個別株に投資するには慎重さが求められます。

 銀行では、取り扱いが投資信託のみとなりますが、商品について分からないことや不安があれば、店舗で相談もできるので、初心者でも安心して取引できるのが銀行でNISAを利用するメリットです。

最低積立金額が高い

 NISAは少額から投資できるのが特徴ですが、最低積立金額は金融機関によって異なります。

 ネット証券では最低100円から始められる会社が多いですが、銀行は1,000円からの積み立てが一般的です。一部の銀行では、最低10,000円からの積み立てとなっています。

 より少ない金額から始められれば、運用結果がマイナスになっても損失が最小限で済みます。例えば、100円で投資して3%下落した場合と1,000円で投資して3%下落した場合とでは、1,000円で投資したほうが損失額は大きいです。

 一方で、価格が3%上昇すれば、1,000円で投資したほうが利益は大きくなります。最低積立金額は損失額や利益額に影響するため、自分がどの程度の変動幅であれば許容できるかを検討し、積立金額を決めると良いでしょう。

 また、積立金額を決める際は、将来の目標を立てて逆算して考えることも大切です。例えば、10年後に家を買うために500万円貯めるという目標を立てた場合、積立金額は毎月約40,000円程度が必要になります。目的を達成するには一定金額必要になるため、最低積立金額は始めやすさの目安として考えるほうが良いでしょう。

金融商品にかかる手数料が高い場合がある

 NISAは運用益が非課税、口座保有も無料ですが、商品買付時等にはコストがかかります。主なコストは、以下のとおりです。

 購入手数料は、つみたて投資枠なら銀行・ネット証券どちらも無料です。一方、成長投資枠での投資は、ネット証券など一部の会社では無料でできますが、銀行だと手数料がかかる場合があります。

 信託報酬は、ファンドごとに設定されています。同じファンドを購入するのであれば、銀行・ネット証券どちらで購入しても金額は変わりません。

ポイントサービスやクレジットカード決済の充実度が低い

 ポイントサービスやクレジットカードでの積立投資に対応している銀行は限られます。

 ネット証券では多くの会社が、以下のようなポイントサービスを展開しています。

 ポイントを効率よく貯めたり有効活用できるのが特徴です。

 しかし、銀行ではポイントサービスやクレジットカードでの積み立てに対応しているのは一部のみです。銀行のNISAはほとんどが銀行口座からの引き落としで投資します。

 投資でポイントを貯めたい人には、ネット証券のほうが良いと言えるでしょう。

 NISAとは、少額投資非課税制度の略称で、少額から始められる投資制度のことです。つみたて投資枠と成長投資枠の2つの枠が設けられており、つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円まで投資ができます。

 NISAの特徴は運用益が非課税となる点です。通常、投資で得た利益には、20.315%(復興特別所得税含む)の税金がかかります。しかし、NISAでの投資には、利益に対して税金がかからず、投資で得た利益をそのまま受け取れます。ただし、配当金を株式数比例配分方式以外で受け取った場合には、配当金に対して税金が課せられるため、注意しましょう。

 また、資産を非課税で保有できる期間が無制限であることもNISAのメリットです。一度口座を開設すれば恒久的に利用できます。非課税で保有できる資産の限度額は1,800万円までで、うち成長投資枠は1,200万円までです。

 加えて、NISA口座は1年に1回、別の金融機関への移管ができます。「すでに違う金融機関で口座を開設してNISAを始めてしまった」という人でも金融機関の変更ができるため、より自分に合った金融機関でNISAを利用できます。ただし、取引状況によっては変更できない場合があるため、詳細は移管先となる金融機関に問い合わせてみましょう。

 銀行とネット証券で、NISAのサービス内容を比較してみましょう。比較するのは以下の5項目です。

  • (1)取扱銘柄数
  • (2)最低積立金額
  • (3)購入時のコスト
  • (4)ポイントサービス・クレジットカード積立への対応
  • (5)サポートの充実度

 それぞれの項目でどのような特徴があるのかおさえて、自分に合った金融機関でNISAを始めてみましょう。

(1)取扱銘柄数

 NISAのつみたて投資枠の取扱銘柄数を、銀行とネット証券で比較してみましょう。

銀行A 銀行B ネット証券A ネット証券B
16本 4本 271本 263本
  • ※つみたて投資枠に限る
  • ※2025年4月時点

 取扱銘柄数はネット証券のほうが多いです。銀行はネット証券に比べると取扱銘柄数が少なく、なかには極端に数が少ない銀行もあります。投資の選択肢を広げるのであれば数の多い金融機関でNISAを利用すると良いでしょう。

 一方、選択肢を広げすぎると何を選んで良いか分からなくなったり、投資の目的を見失ってしまったりする人もいるでしょう。そうした人は、初心者でも始めやすい銘柄をラインナップしている銀行でのNISA活用を検討すると良いでしょう。

(2)最低積立金額

 次に、最低積立金額を比較してみましょう。

銀行A 銀行B ネット証券A ネット証券B
1,000円 10,000円 100円 100円
  • ※2025年4月時点

 ネット証券は、最低積立金額が100円からとなっており、ワンコインで始められます。一方、銀行は1,000円からのところが多く、なかには10,000円からとなっている銀行もあるようです。

 より少額から投資を始めたい人はネット証券を使うと良いでしょう。1,000円からでも十分始めやすいと感じる人は、銀行での利用を検討すると良いでしょう。

 ただし、月100円の投資を長期的にしていても、将来数千万円を貯めるのは難しいです。より多くの資産をつくるには、十分な元手が必要になります。最低金額は始めやすさの目安とし、将来必要になる金額の目標を立てて、実際に積み立てする金額を決めたほうが良いでしょう。

(3)購入時のコスト

 投資信託の購入コストである「購入手数料」と「信託報酬」を、銀行とネット証券で比較してみましょう。比較する投資信託は、つみたて投資枠で購入可能な「全世界株式」に連動するインデックスファンド(※)とします。

銀行A 銀行B ネット証券A ネット証券B
商品 A B B B
購入手数料 無料 無料 無料 無料
信託報酬(税込) 0.05775% 0.05775% 0.05775% 0.05775%

 銀行でも、つみたて投資枠での購入なら購入手数料は無料です。また、信託報酬は、ファンドごとに設定されているため、同じファンドであれば、銀行・ネット証券どちらで購入しても金額は変わりません。

 手数料が気になる人は、一度銀行・ネット証券にかかわらず取扱銘柄を確かめてみて、より手数料の安い銘柄を取り扱っている金融機関を選ぶと良いでしょう。

  • ※インデックスファンド:株価指数のような特定の指数に連動した運用を目指す投資信託のこと。

(4)ポイントサービス・クレジットカード積立への対応

銀行A 銀行B ネット証券A ネット証券B
ポイント
サービス
非対応 あり
※条件あり
あり あり
クレカ積立 非対応 非対応 あり あり
  • ※2025年4月時点

 ネット証券は大手をはじめ、さまざまな会社でポイントサービスやクレジットカードでの積み立てに対応しています。また、ポイントを投資に使え、投資で貯めたポイントを有効活用できるのが特徴です。

 一方、銀行では、ポイントが貯まったりクレジットカードが使えたりするケースは限られます。クレジットカードを投資に活用して多くのポイントを貯めたい人や、貯めたポイントで投資したい人はネット証券を使うと良いでしょう。

 ポイントやクレジットカード積立へのこだわりがなければ、銀行でNISAを利用する選択肢も検討してみましょう。

(5)サポートの充実度

銀行A 銀行B ネット証券A ネット証券B
窓口・電話・WEB 窓口・電話 電話・チャット 電話・チャット

 ネット証券のサポートは、原則電話やチャットのみです。窓口を持たないため、窓口で対面でのサポートは受けられません。

 一方、銀行は窓口でサポートが受けられます。なかには休日の相談やWEB相談にも対応している銀行もあるため、気軽に利用でき、手続きや運用における疑問を解消しやすいです。

 NISAに関する話をよく聞いたうえで始めるか検討したい人や、運用中も相談したい人は銀行で、自分で調べて始めたい人や一定の投資知識がある人はネット証券を使うと良いでしょう。

常陽銀行のNISAについてはこちら

常陽銀行の店舗で無料相談する

 NISAを銀行で始めるメリットは以下の3つです。

 銀行でNISAを始めるメリットは、手続きのしやすさやサポートの充実などが挙げられます。それぞれの内容を解説していきます。

気軽に始めやすい

 銀行は自宅や勤務先の近くに店舗があることが多いため、気軽に相談しながらNISAを始めることができるのが魅力です。とくに自分の住む地域にある地方銀行は、銀行口座の開設や預金に関する取引などで立ち寄る機会が多く、投資に関する相談をしやすいでしょう。

 また、窓口だけでなくWEBでも気軽にNISA口座開設の手続きができるのも魅力の1つです。WEBで手続きすれば、来店の手間なくNISAを始められます。WEB申し込みに慣れていない人は窓口で対応してもらえるため、自分に合った方法で始められます。

充実したサポートで疑問点を解決しながら手続きできる

 銀行でNISA取引をするメリットは「充実したサポートが受けられる」ことです。口座開設時の手続きに加えて、以下のようなサポートを受けられます。

 ネット証券ではこのような綿密なサポートは受けられません。そのため、将来に向けた投資計画や値動きを踏まえた追加購入・売却といった資産管理などを、すべて自分ひとりで考え、行う必要があります。

 「投資を始めてみたいけれど、まだ不安が大きい」「あれこれ気にしてしまうタイプなので人に相談しながら進めたい」という人は銀行でNISAを始めるのが適しているでしょう。

預金・運用・ローンなどお金まわりを一元管理できる

 銀行でNISAを始めれば、お金の預け入れ・運用・ローンと、お金まわりの一元管理が可能です。

 生活するうえでは、預金や給与受け取り、ローンなど、お金に関連するさまざまなシーンで銀行を活用します。預金、運用、ローンをすべて同じ金融機関で利用していれば「いくら預けているのか」「いくら借りているのか」「運用しているお金はいくらか」が一目で分かります。お金の管理に手間がかからず、何かあった際にも相談しやすいです。

 お金に関するやり取りを1つの金融機関で済ませたい人は、日頃から給与受け取りやローンの返済で活用している銀行でNISA口座を開設すると良いでしょう。

常陽銀行のNISAについてはこちら

常陽銀行の店舗で無料相談する

 銀行でNISAを始めるべきなのは、以下に当てはまる人です。

 銀行には金融のプロが集まっています。さまざまなサポートを受けながらライフプランの形成が可能です。インターネットなどでも投資に関する情報収集ができますが、慣れないうちは銀行でNISAを始めてみるのも1つの手です。

プロのアドバイスをもらいながら投資をしたい人

 プロのアドバイスをもらいながら投資をしてみたい人は、銀行でNISA口座を開設してみましょう。

 銀行ではライフプランや投資の目的、目標額などから一人一人に合った商品や投資方法のアドバイスが受けられるのがメリットです。

 投資は一度始めたら放っておくのではなく、目標を達成できるように定期的なメンテナンスが必要です。プロのアドバイスをもとに運用を続けていけば、自分の理想・目標としていた資産額を手に入れられる可能性も高まるかもしれません。

マネープランをトータルでサポートしてほしい人

 人生のマネープランをトータルでサポートしてほしい人は、NISA口座も銀行で開設するのがおススメです。銀行は投資・資産運用だけでなく、預金・ローンのほか、保険などのお金にまつわるさまざまなサービスを受けられます。

 お金に関する手続きは人生の節目で行うことが多いため、ライフイベント・ライフプランに合わせて相談ができ、一人一人に合ったマネープランをトータルでサポートしてもらえるのが、銀行を利用するメリットです。

 「お金まわりのことはあまり難しく考えたくない」「お金に関する手続きをさまざまな面で支えてほしい」と感じる人は、銀行でNISA口座を開設し、サポートを受けながら理想のライフプランを実現しましょう。

常陽銀行のNISAについてはこちら

常陽銀行の店舗で無料相談する

 「銀行のNISAはやめたほうが良い」という意見もありますが、銀行でのNISAは始めやすさやサポートの充実度といった面に強みがあり、初心者に適しているとも言えます。

 NISAで初めて投資に挑戦する人は、常陽銀行での口座開設がおススメです。常陽銀行のNISAはスマホアプリから気軽に始められます。手続きはすべてアプリで完結できるため、時間をつくって来店する手間もかかりません。

 もちろん、窓口のほか、電話やWEBでサポートを受けながら、資産運用を始めることもできます。土日でも営業している店舗があるほか、電話やWEB相談は平日20時まで、土曜日も受け付けしています。

 常陽銀行のNISAは毎月最低1,000円から積み立てが可能です。買付は普通口座からの自動引き落としとなっています。将来のライフプラン設計に、常陽銀行のNISAを役立ててみてください。

常陽銀行のNISAについてはこちら

常陽銀行の店舗で無料相談する

(2025年5月27日)

本コラムの内容は掲載日現在の情報です。
コラム内容を参考にする場合は、必ず出典元や関連情報により最新の情報を確認のうえでご活用ください。

以上

関連記事

ページTOPへ