残価設定型クレジットから銀行のマイカーローンは借り換え可!5つの流れを解説

残価設定型クレジットから銀行のマイカーローンは借り換え可!5つの流れを解説

 残価設定型クレジットから銀行のマイカーローンに借り換えをしたいけど違いや手続きの流れがよく分からない、とお悩みではありませんか。

 実際に残価設定型クレジットで車を購入するタイミングでは、月々の支払金額が安くなることにメリットを感じて契約することもあるでしょう。

 今回は銀行のマイカーローンと残価設定型クレジットの違いを説明するとともに、銀行のマイカーローンへ借り換える際の大まかな流れについてお話しします。

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目次

 はじめに銀行のマイカーローンについて解説します。

銀行が提供する車専用のローン商品

 銀行のマイカーローンとは、銀行が提供する車専用のローン商品であり、車を購入する多くの方に利用されています。銀行から借り入れた資金により、一括でディーラーや販売店に車の購入代金を支払うことができるので、まとまった金額がない場合でも車を手に入れることが可能です。

 一定の収入があればパートやアルバイトの方でも利用可能なケースも多く、資産を大きく減らさなくても車を手に入れられるため、日常的に車やバイクが必要な方に利用されています。

 ローンの返済が完了すれば維持費のみで移動手段を確保できること、ローンの返済中でも所有権は購入者自身にあることから、購入した時点から車を自由に利用できるのが魅力です。

一般的に金利が低く、車が決まる前でも審査申し込みが可能

 銀行のマイカーローンは他のローンと比べて、一般的に金利が低く、車が決まる前でも審査申し込みが可能です。銀行によっては仮審査という形で借入金額の上限が事前に把握できるため、車の予算を把握したうえで自由に車を選べるのも魅力の1つでしょう。

返済期間が選びやすく、無理のない支払いが可能

 常陽銀行のマイカーローンを例にとると選べる返済期間は一般的に6カ月~最長10年であり、返済期間を自由に設定できるのも特徴です。返済期間や借入金額等の条件によって金利は変動しますが、基本的に返済期間が長いほど月々の支払額は抑えられる可能性が高いです。

 「年収が低く返済能力にあまり自信はないが、車がないと日常の生活が難しい」という状況でも、返済期間を長くすることで、月々の負担を減らしながら車を所有できます。

 次に残価設定型クレジットについて解説します。

残価(売却額)を差し引いてローンを組むこと

 残価設定型クレジットとは、ローン契約時に残価を差し引いてローンを組む仕組みのことです。残価とは、車の返却時の予想売却価格のことを指します。

 残価を差し引く分、月々の返済が安くなるものの、車両本体やオプションの金額全体に金利がかかることで一般的に金利が高くなりやすく、場合によっては総支払額が他のマイカーローンより高くなる可能性があります。

 また、残価設定型クレジットの場合はローンを支払い終えたタイミングで車を返却する必要があります。そのため、将来的に車がずっと必要な方が残価設定型クレジットを利用する場合には注意が必要です。

 残価設定型クレジットを契約し続けるという方法もありますが、金利や手数料、利用制限のことを考えると銀行のマイカーローンで購入した方が総支払額は抑えられるでしょう。

基本的には返済期間が3年~5年

 残価設定型クレジットは返済期間が3年~5年に設定されているのが一般的です。基本的に新車の購入が対象であるケースが多く、一定の期間ごとに新車に乗りたい方には向いている仕組みと言えるでしょう。

 残価設定型クレジットで購入した車を買い取る場合は残価精算金を支払う必要があり、その場合は銀行のマイカーローンで購入するよりも総支払額が多くなるケースが多いです。また、途中で車を乗り換えたいと思ったタイミングにおいて、所有権が自分自身にないため自由に売却できない点にも注意しましょう。

よく見かける残価設定型クレジットのデメリット

 上記はよく見かける残価設定型クレジットのデメリットです。ポイントとしてはローンを支払い続けているにもかかわらず、所有権が購入者にないことです。また、走行距離の制限やカスタマイズ不可という条件によって、車の自由度が大幅に減ってしまうのはデメリットだと言えるでしょう。

 車を自由に売却できないという点については、厳密にはローンを途中で解約し、違約金を支払うことで解決できる場合もありますが、結果的に総支払額が多くなる可能性があります。

 また、最初に設定した残価と実際の売却金額が安くなってしまった場合は、差額の分だけ追加で支払いが発生することも注意が必要です。

 次に銀行のマイカーローン以外での車の購入について解説します。

ディーラーでローンを契約して車を購入する

 ディーラーで残価設定型クレジットではないローンを契約して車を購入する方法もあります。頭金なしのローンやボーナス併用払いのローンなどさまざまなローン商品がありますが、一般的には銀行のマイカーローンよりも金利が高い傾向があります。

 ただし、残価設定型クレジットとは違い、ローンを支払い終えれば車の所有権は自分のものになります。ローン返済中の所有権についてはディーラーや販売店、もしくは契約内容によって異なるため、事前にしっかりチェックしましょう。基本的には使用者が購入者本人、所有権がディーラーまたは、ディーラーの系列のローン会社になるのが一般的です。

消費者金融でローンを契約して購入する

 消費者金融のローンで契約して購入する方法もあります。ただし、カーローンではなく、フリーローンとなる商品が多いため、一般的に金利が高い点に注意が必要です。月々の支払額や総支払額を抑えたい場合は不向きだと言えるでしょう。

 また、消費者金融では利用限度額が低く設定されているケースもあるので、車の購入費をカバーできない可能性もあります。

信販会社でローンを契約して購入する

 クレジットカードなどの信販会社でローンを契約して購入する方法もあります。消費者金融よりは金利や手数料を抑えられるかもしれませんが、車専用のローン商品でない場合には銀行のマイカーローンより一般的に金利が高くなります。

 ただし、普段利用しているクレジットカード会社や長く利用している信販会社があり、利用する条件によっては金利が下がるという場合は検討しても良いかもしれません。同様にディーラーと提携している信販会社もありますが、金利や手数料、条件および契約内容については事前にしっかりチェックしましょう。

 銀行のマイカーローンへの借り換えが向いているケースは下記の通りです。

 特に注意すべきケースは車の所有権が信販会社にある場合です。この場合、借換時に一括返済と所有権の名義変更が必要になります。手続きに時間がかかるほか、ディーラー側の協力も必要になるため、事前に詳細を確認しておくことが重要です。

 残価設定型クレジットから借り換えをするメリットは、金利の低いローンに切り替えることで、月々の返済額や総支払額を抑えられる点です。

 また、残価設定型クレジットでは信販会社やディーラーが車の所有権を保有していますが、借り換えによって自分名義となるため、将来的に売却がしやすくなります。さらに、契約内容によっては返済期間や返済方法の柔軟性も高まり、ライフプランに合わせた管理がしやすくなります。

 残価設定型クレジットから借り換えをするデメリットは、残価設定型クレジットの一括精算が必要になり、手元資金が一時的に減る可能性があることです。

 さらに、借換先のローン審査に通る必要があり、収入状況や信用情報によっては借り換えができないケースもあります。加えて、所有権移転や書類準備など、手続きが複雑で時間と手間がかかる点もデメリットの1つです。

 ただし、借り換えがメリットとなることを把握したうえで手続きをクリアすれば、金利の低下や所有権の取得といったメリットが得られ、結果的に負担を軽減することが可能になります。

 残価設定型クレジットから銀行のマイカーローンに借り換えるベストタイミングは、契約中盤〜最終回支払いの前までが目安です。

 特に、金利が高く返済負担が大きいと感じている場合や、残価を一括で支払って車を買い取る予定があるなら、事前に銀行のマイカーローンへ借り換えることで負担を軽減できます。

 また、所有権を自分に移したいタイミングで借り換えを検討する人もいます。残債や契約条件を確認のうえ、早めに比較検討しましょう。

 次に銀行のマイカーローンで借り換える際の大まかな流れについて解説します。

借り換える銀行の情報収集を行う

 まずは借り換える銀行の情報収集を行いましょう。マイカーローンの借り換えに対応しているか、金利や返済期間はどれくらいか、どのような手数料が発生するかを確認することが大切です。

問い合わせ先や窓口に相談する

 借換先の銀行を絞り込んだ時点で、問い合わせ先や窓口に相談するのもおススメです。

 特に借り換えのことがよく分からず、不安な場合は銀行の問い合わせ先や窓口で相談してみると良いでしょう。

仮審査を利用してみることも大事

 本審査に通過するか不安な場合、先に仮審査を利用してみるのがおススメです。仮審査の時点で大まかな金額が把握できるようになるため、総支払額や月々の支払金額についても試算することが可能です。

 金利や契約条件に納得したら、そのまま本審査に進むことができるようになっています。

仮審査に通過したら正式申し込みのための書類を揃える

 仮審査に通過したら、正式申し込みのための書類を揃える段階に入ります。現在のお借り入れ内容により必要書類が異なる場合がありますので、事前に確認しておくと安心です。

 また、金融機関によってはWEBで手続きが完結するサービスを提供していることもあるので、借換先のサービス内容についても確認しておきましょう。

銀行から融資を受けたら現在のローンを返済する

 本審査を通過した時点で銀行から融資を受けることができます。原則お申し込みの口座に直接入金されます。入金を確認したら、ディーラーや販売店などに連絡し繰上げ返済の手続きを行いましょう。

 借り換えに関してよくある質問を解説します。

残価設定型クレジットは途中で借り換えできますか?

 残価設定型クレジットは、途中で借り換えることができます。ただし、契約によっては、一括返済による違約金が発生したり、残価を含めた精算が必要となる場合があります。また、手続きには必要書類を集める手間もかかります。そのため、借り換えを行う際は、事前に契約書を確認し、借換先の金融機関に相談してみましょう。

残価設定型クレジットの借り換えシミュレーションはできる?

 常陽銀行では残価設定型クレジットのシミュレーションツールがあります。「月々の返済額はどれくらいになるの?」「借り換えるとどれくらいおトクなの?」と気になっている方は下記のボタンより試算してみましょう。

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残価設定型クレジットを契約している人は、何年で車を買い替えることが多いですか?

 残価設定型クレジットを契約している場合、維持費や買取価格の観点から7年以上になると車を買い替える人が多くなる傾向にあります。また、車の新しい型番が発売されるサイクル(4年~6年)に合わせて、7年前後で乗り換える人が多いとも言われています。

 残価設定型クレジットは、多少金利が高くても定期的に新車に乗り換え続けたい方には向いているローン商品です。しかし、月々の返済額を抑えながら、総支払額も少なくしたいのであれば銀行のマイカーローンがおススメです。

 常陽銀行のマイカーローンなら新車・中古車どちらにも使用でき、残価設定型クレジットを含め他社で借り入れ中のローンの借り換えも可能です。また、一度も来店せずにスマートフォンやパソコンから契約できます。借り換えシミュレーションも可能ですので、まずは下記のボタンよりお試しください。

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(2025年6月6日)

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以 上

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