Banker

行員紹介

IT業界で培った
スキルと経験を武器に、
金融業界へ転身。

データ利活用企画・BIツール推進

堤 亜紀

経営企画部 DX戦略室 係長
2023年4月入行

IT企業で担当した業務経験が
現在の常陽銀行が求めるスキルに一致

 私はIT業界から未知の分野である金融業界に転職しました。いま、時代とともに社会で求められるスキルは変化し、さらにコロナ禍を機に働き方も多様化しています。そこで、他の業界をみてみたい、もう一度基礎から学んでみたいと考えるようになり、 “自分のスキルがどこに生かせるか”を軸に転職先を探しました。都内へ通勤する負担が大きく、地元茨城で働きたいというのも動機の一つです。
 前職で主に担当していたのは、BI(Business Intelligence)ツールを活用したデータ分析・ビジュアル化や、BPM(Business Process Management)です。実は大学時代に理学部でプログラミングを学びましたが、資格を取ったり技術職に進んだりしたわけではありません。私のスキルは、IT企業の事務職で、BIやBPMに特化して10年以上働いて得たものです。そのスキルが業界を問わず必要とされる時代になり、常陽銀行の面接を受けたときに私の経験が発揮できると確信し、入行を決意しました。

銀行はビッグデータの宝庫だから
BIツールの導入が大きな意味を持つ

 現在の主要業務は、BIツールによるデータ利活用の推進です。具体的には、これまでExcelで作成していたレポートをBIツールに置き換えることを目指し、本部内のさまざまな部署の行員にBIツールの使い方を教えています。導入することにより、単に“レポートを作成する”のではなく、“データを分析する”というフェーズに移ることができます。
 もう一つ並行して、RPA(Robotic Process Automation)の推進も担当しています。RPAは、人がパソコンで繰り返し行っている作業を自動化するツールで、人材不足を補うためによく使われているものです。本部業務のどの部分をRPA化するか、まず客観的に見極めるところからスタートします。
 そもそも紙文化が根強かった銀行にデータ文化を浸透させるには、膨大な業務改革が必要となり、一筋縄ではいきません。IT業界との情報インフラの違いなど、戸惑うこともたくさんあります。一方で、銀行はビッグデータの宝庫。未来に向けたあらゆる可能性を秘めたデータを扱うことができるのは非常にやりがいが多く、ビッグデータを誰が見ても分かる形に可視化することに力を入れて取り組んでいます。

データの利活用をサポートする
“軍師”のような存在を目指す

 今後、本部業務にBIツールが普及することにより、例えばAIを用いて予測を立てる、10年分の取引記録を簡単に遡るなど、さまざまな形でビッグデータの活用が進んでいくでしょう。私はこれまでの経験からそうした将来像がはっきりと思い描けるので、提案したいことがたくさんあって時間がいくらあっても足りません。そのための説明や手続きが大変で歯がゆさを感じるのも事実ですが、皆がその必要性を理解してよく話を聞いてくれますし、銀行としてもデータ利活用への熱い思いを持っていることがひしひしと伝わってきます。
 世の中に貢献できる業務に取り組む中で、私自身の新しい目標もできました。それは経営方針が決まって戦略を立てるときに、三国志の諸葛孔明のような“軍師”になることです。「その施策にはBIツールが適しています」「そこにはAIを導入しましょう」など、説得力のある根拠を持ってサポートする役割を果たせるようになることが当面の目標です。