海外留学に必要な費用を国別に比較!留学費用を節約する方法も紹介

海外留学に必要な費用を国別に比較!

海外留学にかかる費用とは?

 滞在国に限らず、海外留学をする日本人は増加しています。ビジネス上でもグローバルな視点を持つことが求められることが多い現在では、海外留学は貴重な経験になり得ます。

 しかし実際に海外留学するとすれば、気になるのはいくら費用がかかるのかではないでしょうか。この記事では、海外留学にかかる費用について詳しく解説していきます。

 まずは、海外留学にかかる費用の内訳から説明します。費用は大きく3つに分けることができます。

海外留学にかかる費用の内訳

渡航費

 留学先によって金額は異なりますが、まずは留学先へ往復するための渡航費がかかります。渡航費は、飛行機の運賃や目的地までのバス・タクシー運賃が該当します。

 また、渡航費だけではなく、ビザの申請料金やパスポートの申請、発行でも別途費用がかかってきます。授業料や滞在生活費だけではなく、渡航に必要な費用についても事前に把握しておきましょう。

授業を受けるための費用

 留学先の学校によって金額は異なりますが、現地で学ぶための費用がかかります。この費用には、「入学金・授業料・教材費」が含まれます。留学先の学校から費用が提示されている場合は、この3点が含まれているかを事前に確認しましょう。

 節約したいという理由で、授業料の安さだけで選ぶことはおススメしません。なぜならば、施設が古かったり講師の質が良くなかったりする場合があるため、本来の目的である学びが得られず、留学が失敗になる可能性があるからです。

 なお、後に詳しく説明しますが、ドイツやノルウェーなどの国では大学生の授業料が免除となっているので、費用が気になる場合は選択肢に入れてみると良いでしょう。

滞在生活費

 また、留学先で生活をするために、滞在生活費もかかります。生活費は、基本的に食費、娯楽交際費、通信費などです。食費や娯楽交際費などは、留学先の国の物価によって異なります。

 また、宿泊先がホームステイか学生寮かによっても費用は異なります。

 ホームステイは、朝食や夕食がついているところが大半のため、学生寮よりも生活費を節約しやすくなります。ただし、場所によっては通学のための交通費がかかります。学生寮の場合、学校に近く交通費がかからなかったり、学校に通う生徒と友達になりやすかったりなどのメリットがあります。自分の好みに合わせて、どちらにするかを選びましょう。

留学で人気な都市の費用比較

 費用の内訳について理解したら、実際にどれくらい費用がかかるのか相場を見ていきましょう。以下に、留学先として人気の都市の留学費用についてまとめています。

留学先として人気の都市 半年間の留学費用の概算(授業料+滞在生活費)
セブ島(フィリピン) 110万円程度
バンクーバー(カナダ) 90~160万円程度
シドニー(オーストラリア) 100~150万円程度
ロンドン(イギリス) 150万円~200万円程度
ロサンゼルス(アメリカ) 150万円程度
  • 食費・往復の航空運賃・お小遣い・保険料は含まず

セブ島:フィリピン

 フィリピン留学でおススメの都市は、セブ島です。

 フィリピンの首都マニラやバギオなども有名ですが、セブ島に比べると治安があまり良くないとされています。セブ島は、比較的治安も良く、美しい海辺やビーチリゾート、巨大なショッピングモールなどがあるため、フィリピン留学にはおススメです。

 留学費用は、選ぶ学校によって異なりますが、半年間で約110万円前後がかかります。また、フィリピンでは、マンツーマン英語レッスンが基本です。他の国であれば、グループレッスンが基本ですが、フィリピンではマンツーマン英語レッスンを格安で行ってくれるため、英語力をより伸ばしやすい環境とも言えます。

バンクーバー:カナダ

 カナダのバンクーバーは、留学先として人気の都市です。

 その他カナダでは、ビクトリアやトロント、モントリオールといった人気の都市があります。バンクーバーやビクトリアは、太平洋に面しているため温暖な気候です。トロントやモントリオールは、冬の寒さは厳しいですが、活気ある国際都市として発展し続けており人気の都市となっています。

 留学費用は、選ぶ学校によって異なりますが、半年間で約90~160万円前後が必要です。また、カナダでは5人に1人がカナダ以外の生まれのため、外国人が受け入れられやすく、滞在している日本人も多いため、留学が初めてで不安という方でも学びやすいです。また、公用語が英語とフランス語ということもあり、英語以外の言語も学びたい方にも適しているでしょう。

シドニー:オーストラリア

 オーストラリアのシドニーは、近代的な都市と豊かな自然が融合した美しい都市です。治安も良く、親日派の国なため、日本人が安心して留学することができます。留学費用は、選ぶ学校によって異なりますが、半年間で約100~150万円前後がかかります。

 また、留学先として大学という形態にこだわらないのであれば、TAFE(テイフ)と呼ばれる公立の職業訓練専門学校に入学する方法もあります。TAFEはオーストラリアに100校以上あり、ビジネスやIT、福祉、調理など非常に多くの分野での実践的なスキルを学ぶことができます。留学するだけでなく、将来は海外で働きたいというのであれば、オーストラリアのTAFEはおススメです。

ロンドン:イギリス

 イギリスのロンドンは、教育の水準が高く、およそどの学校でも質の高い授業を受けることができます。また、英語の本場ということもあり、高い英語力を身につけたいという方の留学先にも最適でしょう。アートや音楽、スポーツといった分野でも世界をリードしており、勉強だけではなく最先端の文化に触れたいという方にもおススメです。

 留学費用は、選ぶ学校によって異なりますが、半年間で約150万円~200万円前後がかかってきます。イギリスのロンドンの物価は少し高めなので滞在生活費用が高くなる傾向にあります。また、イギリスを起点にヨーロッパ諸国にも訪れたいという方はそのための費用も見積もっておく必要があります。

ロサンゼルス:アメリカ

 アメリカのロサンゼルスは、留学先として大人気を誇っており、世界中から様々な留学生が集まります。勉強だけではなく、様々な国と地域の文化にも触れ合うことができます。

 留学費用は、選ぶ学校によって異なりますが、半年間で約150万円前後がかかってきます。また、アメリカの留学は柔軟な教育システムがあるため、自分に合ったカリキュラムを組むことができます。例えば、英語力に不安があるのであれば、不足している場合に通う条件付き入学コースなどを受講することも可能です。

 留学費用はやや高めですが、自分に合った学び方をしたいという方にはロサンゼルスを候補に入れてみても良いでしょう。

留学費用を準備するには

留学費用を準備する方法

 留学費用を把握したら、留学資金の準備を考える必要があります。基本はアルバイトなどで貯蓄するのが一番ですが、それでも難しいという場合の方のために、その他の方法について紹介します。

奨学金

 奨学金は、経済的理由で留学が困難な優れた学生に対して、安心して学べるようにお金を貸与する制度です。お金を返す必要のない「給付型」と返済が必要な「貸与型」の2種類があります。

 返済不要の奨学金は、条件が厳しく狭き門ですが、まずはここを調べてみましょう。

留学ローン

 奨学金を受けることが難しいのであれば、留学ローンを活用するのも選択肢です。常陽銀行の教育ローンなら、留学資金にもご利用可能で最大1,000万円までお申し込みができます。また、保証料が無料などのメリットがあります。茨城県以外にお住まいの方でも、ご利用可能な市区町村にお住まいまたは勤務されている方であればお申し込みいただけますので、ぜひご検討ください。

 また、留学費用は、通常の大学の授業料のほかに費用がかかるので、「将来子どもが留学する場合の費用を準備しておきたい」と考える方は、事前に積立投信や学資保険等で計画的に積み立てて貯めておくのもおススメです。

 積立投信は、毎月決まった金額分の投資信託を買い付けるという投資方法です。毎月少しずつから始められるので、投資を試してみたいけれど初期投資額は抑えたいという方におススメです。常陽銀行の積み立てなら、月々1,000円という少額から気軽に資産運用を始めることができます。

教育ローンについてはこちら積立投信についてはこちら

留学費用を節約する方法は?

留学費用を節約する方法は?

 留学費用を節約する方法について解説していきます。

ホームステイを利用する

 一般的には、寮に滞在するよりもホームステイのほうが安く滞在することができます。

 なぜならば、ホームステイの場合は、朝食や夕食が留学プランの中に含まれていることがほとんどのためです。寮の場合、留学生は朝昼晩と外食になりやすくなり、費用の負担が大きくなってきます。少しでも留学費用を安くしたいのであれば、寮よりもホームステイがおススメです。

長期割引システムを利用する

 学校によって異なりますが、長い留学の場合、1年のうちに決まった時期に入校する場合は割引価格が設定されていることもあるので、条件があえば費用を抑えることができます。

 例えば、1週間あたりの授業料が10%割引になったり数週間分の授業料が無料になったりと、学校によって様々な長期割引システムがあります。長期割引システムは、学校のホームページに掲載されているため、確認してみましょう。

旅行者の多いシーズンを避ける

 留学費用の相場は、留学する国や期間によっても異なります。

 少しでも留学費用を安くするためには、航空運賃の安い時期に出発するようにしましょう。例えば、オーストラリアでは、日本の12月・1月が夏で旅行者が増えるので、その時期は航空運賃が高騰します。一方、6月はオフシーズンとなるため、航空運賃も安い傾向にあります。

 タイミングによって航空券の料金が異なってくるため、留学費を抑えたいのであれば、航空運賃の安い時期に渡航することがおススメです。

留学費用が安い国に留学する

 オーストラリアやイギリスは留学先として人気の国ですが、物価は少し高めです。一方、フィリピンやマレーシアは、物価が安い傾向にあります。また、ドイツやノルウェーは留学生を含めて大学の学費が無料なので、費用を抑えることができます。留学費用を抑えたいのであれば、留学先の物価や学費に関する制度も調べておきましょう。

必要な費用を算出して計画的に留学資金を準備しよう

 海外の留学では、主に渡航費・授業費・滞在生活費がかかります。

 それぞれの費用は、留学する国によって異なりますが、渡航費や授業費に関してはそれほど変わらないと言えます。ただし、滞在生活費に関しては、留学先の物価によって変わってくるため、少しでも留学費用を抑えたいのであれば、物価が安い場所を選びましょう。

 留学には、ある程度まとまった資金が必要になるため、計画的に準備することをおススメします。まずは奨学金が使えるかを確認し、難しい場合はアルバイトなどで必要な金額を貯蓄しましょう。それでも足りない場合は留学ローンの活用も検討してみると良いでしょう。

(2020年12月10日)

本コラムの内容は掲載日現在の情報です。
コラム内容を参考にする場合は、必ず出典元や関連情報により最新の情報を確認のうえでご活用ください。

以 上

関連記事