バイク免許の種類と取得可能年齢は?取得までの流れや費用も解説

バイク免許の種類と取得可能年齢は?

バイク免許には7種類ある

 16歳から取得でき、特に10代~20代の若年層に人気があるバイク免許。

 しかし一口にバイク免許といっても、実は様々な種類があり、免許の種類ごとに運転できる車種や道路が異なります。ここではバイク免許の種類について詳しく解説していきます。

 バイク免許には、次の7種類があります。

  • 原付免許
  • 小型限定普通二輪免許
  • AT小型限定普通二輪免許
  • 普通二輪免許
  • AT限定普通二輪免許
  • 大型二輪免許
  • AT限定大型二輪免許

 以下にて、それぞれ詳しく紹介します。

原付免許

運転可能なバイク 総排気量が50cc以下の二輪車
2人乗り 不可
高速道路走行 不可

 原付免許は、総排気量が50cc以下のバイクに乗ることができる免許です。「原チャリ」とも呼ばれ、お手軽に購入できることもあって、若者や主婦に人気のバイクです。小さくて小回りが利くため、日常の移動で使うのはもちろんのこと、新聞配達や宅配などの簡単な配送にも活躍します。ただし、2人乗りや高速道路を走ることはできません。その他にも、2段階右折や30㎞の速度制限があります。日常生活で使うのであれば、コストパフォーマンスが良く使い勝手の良いバイクです。

小型限定普通二輪免許

運転可能なバイク 総排気量が50ccを超え125cc以下の二輪車
2人乗り 免許取得から1年以上が経過すると一般道で2人乗り可能
高速道路走行 不可

 小型限定普通二輪免許は、総排気量が50ccを超え125cc以下のバイクに乗ることができる免許です。通称「原付2種」と呼ばれ、車両が多く販売されておりデザイン性の高いバイクに乗ることができます。50㎞程度であれば問題なく走行することができます。また、免許取得から1年以上が経過すると、一般道での2人乗りも可能です。ただし、高速道路を走行することはできません。日常生活で利用する程度で、2人乗りをよくするのであれば、使い勝手の良いバイクです。

AT小型限定普通二輪免許

運転可能なバイク 総排気量が50ccを超え125cc以下の二輪車
2人乗り 免許取得から1年以上が経過すると一般道で2人乗り可能
高速道路走行 不可

 AT小型限定普通二輪免許は、総排気量が50ccを超え125cc以下のバイクに乗ることができる免許です。小型限定普通二輪免許と同様に2人乗りも可能。唯一違う点を挙げるとすれば、クラッチ操作がないオートマチック限定ということです。クラッチ操作が苦手な方であれば、こちらのバイクをおススメします。

普通二輪免許

運転可能なバイク 総排気量が125ccを超え400cc以下の二輪車
2人乗り 免許取得から1年以上が経過すると一般道で2人乗り可能
高速道路走行

 普通二輪免許は、総排気量が125ccを超え400cc以下のバイクに乗ることができる免許です。教習所で最も多く取得される免許であり、街乗りからオフロード、レーサータイプなどを運転することができます。また、高速道路の運転や2人乗りも可能です。本格的にバイクを楽しみたい方には、おススメのバイクです。

AT限定普通二輪免許

運転可能なバイク 総排気量が125ccを超え400cc以下の二輪車
2人乗り 免許取得から1年以上が経過すると一般道で2人乗り可能
高速道路走行

 AT限定普通二輪免許は、総排気量が125ccを超え400cc以下のバイクに乗ることができる免許です。クラッチ操作がないという以外は、普通二輪免許もAT限定普通二輪免許も変わりません。近年では都心を中心にAT限定普通二輪免許で運転できるビッグスクーターが流行しています。

大型二輪免許

運転可能なバイク 総排気量が400ccを超える二輪車
2人乗り 免許取得から1年以上が経過すると一般道で2人乗り可能
高速道路走行

 大型二輪免許は、総排気量が400ccを超えるバイクに乗ることができる免許です。1,000ccを超える海外の大型バイクを運転することできます。近年では、教習所で免許取得が可能となったため、免許を取得する割合も高くなっています。しかし、免許取得から1年経過しなければ2人乗りができないことや運転が難しいなどの難点があります。

AT限定大型二輪免許

運転可能なバイク 総排気量が400cc超え650cc以下の二輪車
2人乗り 免許取得から1年以上が経過すると、一般道で2人乗り可能
高速道路走行

 AT限定大型二輪免許は、総排気量が400ccを超え650cc以下のバイクに乗ることができる免許です。大型二輪免許と違い、AT限定大型二輪免許はクラッチ操作がないバイクのみ運転が可能です。

年齢は何歳から?バイク免許の受験資格

 バイク免許の受験資格について紹介します。下表をご覧ください。

バイク免許の種類 年齢 視力 色別 聴力
  • 原付免許
  • 小型限定普通二輪免許
  • AT小型限定普通二輪免許
  • 普通二輪免許
  • AT限定普通二輪免許
16歳から
  • 視力が両眼で0.7以上かつ、片目の視力が左右それぞれ0.3以上
  • 片目の視力が0.3に満たない、もしくは片目が見えない場合は、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上であること
赤と青と黄の識別ができる
  • 日常会話が聴きとれる
  • 10mの距離で90デシベルの音が聴きとれる(補聴器可)
  • 大型二輪免許
  • AT限定大型二輪免許
18歳から

 原付免許・小型限定普通二輪免許・AT小型限定普通二輪免許・普通二輪免許・AT限定普通二輪免許は、16歳から取得可能です。また、大型二輪免許・AT限定大型二輪免許は、18歳から取得することができます。身体能力などの適性があり、学科・実技試験をクリアできれば、どのバイクにも意外と低年齢から乗れることが分かります。

 しかし、免許取得やバイクの購入にはそれなりにまとまったお金がかかることも事実です。見切り発車をして後々困ったことにならないよう、時期や資金などをしっかりと計画してから免許の取得・バイクの購入に踏み切ることが大切です。

バイク免許の取得の方法

 バイク免許の取り方について解説していきます。原付以外のバイク免許の取り方は、次の2通りです。

  • 指定の教習所に入校し取得する
  • 一発試験で取得する

 なお、原付については取得の方法が異なります。詳しく紹介します。

指定の教習所に入校して取得する

 バイク免許は、公安委員会から指定を受けている指定自動車教習所や公安委員会に届出をした教習所に入校し取得する方法があります。教習所に通って取得する場合の免許取得までの大まかな流れは、まず指定教習所の卒業検定に合格する必要があります。合格すれば、本試験で技能試験が免除されます。その後、住所地の公安委員会にて学科試験を受け適性検査や学科試験に合格すれば、免許が交付されます。

 また、教習所に入校する方法の中でも、「通学しながら取得する方法」と「合宿免許で取得する方法」の2種類があります。おおよその目安としては、通学であれば約15日間で、合宿であれば約8日間で取得することが可能です。普通免許所持者の場合は、学科の時間が短縮されるため、より早い期間で取得することができます。

一発試験で取得する

 一発免許とは、指定自動車教習所を利用せずに運転免許試験場に直接行き、試験を受けて取得する方法です。一発試験で取得する大まかな流れとしては、まず適性検査や学科試験(普通自動免許所有者は免除)、技能教習に合格する必要があります。その後、取得時講習や応急救護講習を受講すれば、免許を取得することができます。

 ただし、一発免許は試験場のコースを初めて走行しなければならないことやある程度の運転技術が必要なため、初心者の方では合格は難しいでしょう。過去にその免許を取得していて、有効期限の失効や、免許の取り消しとなった人など、運転に慣れている人向けの取得方法といえます。

原付免許は運転免許センターで受験

試験の流れ 詳細
適性試験 視力検査、色彩識別検査、運動能力検査、聴力検査
学科試験(30分) 交通ルールやマナーについての試験
原付講習
(試験の合格者のみ/3時間)
「基本操作」「基本走行」「安全運転の知識」についての講習
原付免許交付 免許の受け取り

 原付免許は、運転免許センターで受験し取得することができます。免許取得の大まかな流れとしては、まず視力検査や色彩識別検査などの適正試験と学科試験に合格する必要があります。その後、基本操作や基本走行などの原付講習を受講し完了。最短で1日あれば免許を取得することができます。

バイク免許取得にかかる費用

 バイク免許を取得するために、多くの人が教習所に通うという選択をします。地域によって多少金額に差がありますが、教習所でバイク免許の取得にかかる費用は、一般的に普通免許を持っていれば約10~15万円程度であり、普通免許を持っていないのであれば約15万円~25万円前後です。免許の種類と教習所でかかる費用の相場、教習内容をまとめると以下のようになります。

免許の種類 教習所料金の相場
(1)四輪免許あり
(2)四輪免許なし
教習内容
原付免許 (1)(2)とも4,200円
(※1)
学科試験・乗り方講習(学科・技能)(※1)
小型限定普通二輪免許 (1)75,000円
(2)110,000円
学科試験・技能教習(学科・技能)・卒業試験(技能試験)
AT小型限定普通二輪免許 (1)70,000円
(2)100,000円
学科試験・技能教習(クラッチ操作除く学科・技能)・卒業試験(技能試験)
普通二輪免許 (1)90,000円
(2)130,000円
学科試験・技能教習(学科・技能)・卒業試験(技能試験)
AT限定普通二輪免許 (1)80,000円
(2)110,000円
学科試験・技能教習(クラッチ操作除く学科・技能)・卒業試験(技能試験)
大型二輪免許 (1)120,000円
(2)230,000円
(※2)
学科試験・技能教習(学科・技能)・卒業試験(技能試験)
AT限定大型二輪免許 (1)120,000円
(2)200,000円
(※2)
学科試験・技能教習(クラッチ操作除く学科・技能)・卒業試験(技能試験)

出典)当行調べ

  • 原付免許は運転免許センターでの取得となるため、その際の講習料・教習内容とする。ただし都道府県によって料金は異なる場合あり
  • 大型二輪免許については、いずれかの二輪免許もしくは四輪免許の取得者のみを対象としている教習所が多い

 また、一発試験の場合、仮免試験や本免試験を全て一発合格すれば、約5万円以内でバイク免許を取得することができます。ただし、先ほども述べたように、初心者の方では合格は難しいので、教習所に通うことになるでしょう。

バイク免許取得にかかる費用を節約するには?

バイク免許取得にかかる費用を節約するには?

乗る予定のバイクに合う免許を取得する

 自分が乗る予定のバイクに合った免許を取得することにより、費用を節約することができます。普通自動車と同じように、AT限定の免許は技能教習の内容が少ないので、マニュアル免許よりもやや費用を抑えることが可能です。ATのバイクしか乗る予定がない場合は、AT限定の免許を取得すると費用を節約することができます。

自動車教習所の閑散期に入校する

 自動車教習所の閑散期に入校することで、費用を節約できる場合もあります。閑散期は、主に4月~7月、10月~12月です。4月~7月は、新生活が始まったばかりのため忙しい人が多く教習所へ通う時間がなかなか取れないといった理由があります。逆に、2月~3月や7月~8月などは、大学生の長期休暇と重なるため、教習所の繁忙期となります。みんなが通う時期ではなく、閑散期であれば料金設定が変わる場合もあるので時間に余裕があれば閑散期を狙って入校するようにしましょう。

合宿免許で取得する

 教習所に通うよりも合宿免許で取得したほうが、費用を節約することができます。合宿免許のほうが費用をおトクにできる理由は、最短で卒業できるようにスケジュールが組まれているからです。通学の場合は、卒業するまでに約1カ月程度かかります(普通免許を取得していれば約10日前後)。まとまった時間を確保でき、かつ取得費用を抑えたいのであれば、合宿免許も検討してみましょう。

原付免許の場合は一度で合格できるように対策をする

 原付免許の場合は、一回で合格できるように対策を行いましょう。対策すべき点としては、筆記試験です。万が一、不合格になれば、また時間も取られますし、試験会場までの交通費もかかります。一回で筆記試験を合格できるよう、事前に勉強を行いましょう。また、試験会場も自宅から一番近い会場を選ぶと交通費を抑えることができます。

道路でバイクを運転するのに必要な手続き

手続き 詳細
自賠責保険への加入 事故を起こした際の賠償金の支払いのために、すべての車・バイクに加入が義務付けられている保険。購入したショップで加入することも可能。
(新車の場合)新規登録
(中古の場合)名義変更
原付一種、原付二種以外のバイクであれば、陸運局への届け出が必要。
原付一種、原付二種については、運輸局への届け出等は不要で地方税法により、役所(市町村)へ地方税の納付申告を行い、標識の交付を受ける必要がある。
購入したショップに代行してもらうことも可能(手数料が必要)
納車 自宅までバイクを運んでもらうよう依頼した際には費用が発生することが多い。ショップによってはサービスの場合もある。

 道路でバイクを運転するのに必要な手続きは、自賠責保険の加入、新車の場合は新規登録、中古車の場合は名義変更、納車などをする必要があります。自賠責保険の加入は、全ての車やバイクに加入が義務付けられている保険のため、必ず加入しなければなりません。購入したショップで加入することもできます。

 新規登録や名義変更に関しては、原付一種・原付二種以外のバイクであれば、陸運局への届け出が必要です。原付一種・原付二種に関しては、運輸局への届け出は不要であり、役所へ地方税の納付申告を行い、標識の交付を受ける必要があります。また、納車に関しては、ショップによって異なりますが、自宅まで運んでもらうと費用が発生するケースが多いといえます。

上手にローンを使って夢のツーリング

 バイクの免許が取れたら、次は自分のバイクを購入したいところです。そうは言っても、安い買い物ではないため、費用の都合がつかないということもあるでしょう。そこで、費用の都合がつかない方におススメするのが、常陽銀行が提供する常陽マイカーローン「JOYO車」です。常陽銀行のマイカーローンは、バイクの購入や免許取得にも利用可能です。また、繰り上げ返済手数料や保証料が無料となっています。借入可能額が即座に分かる5秒診断や、最短で当日中に結果をお知らせできるインターネット仮審査なども実施しているため、ご検討の際にはお気軽にご活用ください。

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(2020年11月13日)

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以 上

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