軽自動車が人気の理由は?失敗しない選び方や購入費用を抑えるコツを紹介

軽自動車が人気の理由は?

軽自動車とは

 軽自動車は自動車の車種の1つで、道路運送車両法による規格の中で最も小さな車です。全長3.4m以下、高さ2m以下、全幅1.48m以下、エンジンの排気量が660cc以下の自動車が該当します。ナンバープレートは黄色(事業用軽自動車の場合は黒地に黄色文字)です。定員は4名以下、貨物積載量が350kg以下であることも軽自動車の規格として決まっており、これらの条件に1つでもあてはまらないものがあると「普通自動車」扱いとなります。

 デザイン性や使い勝手、コストパフォーマンスの良さなどから、性別、年代に関係なく幅広い層に人気の軽自動車。この記事では、軽自動車が人気となる理由や、2019年度の売れ筋モデル、失敗しない軽自動車の選び方や購入費用を抑えるコツなどを紹介していきます。

軽自動車には大きく5種類がある

軽自動車の種類 特長
セダン
  • ベーシックな軽自動車のモデル
  • 車高が低め
ハイトワゴン
  • 1993年に登場したスズキのワゴンRを起点にブームとなった
  • ドライバーにとって目線が高く運転しやすいのが特長
スーパーハイトワゴン
  • 軽でありながらファミリーカーとしても使える
  • 車高が高く室内が広いので子供がいる層に人気
SUV
  • オフロードでも運転しやすい
  • 荷物の積載量が多いため、アウトドアにも向くモデル
ワンボックス
  • 商用の軽バンを乗用タイプに仕立てたモデル
  • 積載量に特化しており、荷物が多い人に人気

 軽自動車とひと言でいっても、軽自動車に分類される車にはいくつかタイプがあり、「セダン」「ハイトワゴン」「スーパーハイトワゴン」「SUV」「ワンボックス」の5種類に分けることができます。明確な決まりがあるわけではありませんが、それぞれの特長は上表のとおりです。

 セダン以外、ボディタイプは全高や車高が高いものが多く、全高が1,600mm以下の車が軽自動車のセダンに該当します。セダンは車高が低いので運転中にふらつくことが少なく、乗り降りもしやすいので、運転の苦手な女性や高齢者など幅広い層に人気があります。

 高さのあるボディのハイトワゴンとスーパーハイトワゴンは、軽自動車の中でも特に人気のタイプです。ハイトワゴンは運動性や車内空間のバランスが良く、スーパーハイトワゴンはゆとりがある車内空間と大きな両側スライドドアを備えた車が多いのが特長で、ファミリーカーとしても人気があります。

 オフロード車であるSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)は、走行性能と積載能力に重きを置いたクロスカントリー向きの本格的なモデルと、スタイリング重視のSUV風モデルの2種類があり、それぞれコアなファンから根強い人気があります。また、バンをベースにしたワンボックスは、軽自動車の中でも最も積載性に優れ、荷物の多いアウトドアなどに適しています。

軽自動車が人気の理由

軽自動車が人気の理由

 性別や年代を問わず、軽自動車が多くの人に人気があるのは、車種やデザインなどが豊富で様々なライフスタイルに合った車を選べること、車体が小さく運転がしやすいことなどが挙げられます。また、それらの使い勝手の良さに対し、普通自動車と比べると車両価格や維持費、燃費が安いなど、そのコストパフォーマンスの良さも軽自動車の大きな魅力で幅広い層から人気を集める理由です。

 ここでは、費用面を中心に、軽自動車を選ぶメリットを紹介します。

自動車税・車検費用が抑えられる

総排気量 税額
軽自動車 一律 10,800円
普通車 1リットル以下 25,000円
1リットル超~1.5リットル以下 30,500円
1.5リットル超~2.0リットル以下 36,000円
費用の種類 排気量660㏄以下の軽自動車 排気量1,500cc以下の普通車
自陪責保険料(24カ月) 21,140円 21,550円
自動車重量税(13年未満) 6,600円 24,600円
検査手数料 1,400円 1,700円
法定費用合計 29,140円 47,850円

 マイカーを所有すると、自動車税や自動車重量税などの税金がかかります。しかし、上表の一番上に記載のとおり、軽自動車税の納税額は年間で10,800円と、普通自動車と比べると差額は14,200円以上になり、安く済むことが分かります。自動車重量税は自動車の重さで決まる税金ですが、規格の小さな軽自動車は自動車税同様、普通自動車の税金と比較すると18,000円以上の差額になります。

 また、車を所有すると加入が義務付けられている自賠責保険料も軽自動車の方が若干低く設定されています。車検時に支払うこれらの法定費用(自賠責保険料・自動車重量税・印紙代などを含む検査手数料)を合算すると、普通自動車と比べ、軽自動車の方が約18,000円以上安くなります。

車両価格が安い

 軽自動車は、車両価格そのものが普通自動車と比べて安いことも、購入しやすい理由の1つです。最近では普通自動車と同額かそれ以上の軽自動車も増えてはいますが、コストパフォーマンスが良い車種はまだまだたくさんあります。車両価格は車種やグレードによっても異なり、割安に購入できるグレードというのも存在します。軽自動車の新車を購入する場合、ミドルグレードなら150万円前後で購入することも可能です。

 また、軽自動車は新車価格に対して買い取り価格がそこまで下がらず、中古でも比較的高く売れるため、買い替えを考えている人や手放す期間が決まっている人からのニーズもあります。

燃費が良い

 排気量が660cc以下の軽自動車は、大きなエンジンを搭載した普通自動車に比べ燃費が良いこともメリットです。燃費は走行距離や走り方などによっても変動しますが、普通自動車よりも車両自体の重量が軽い分、少ないガソリンでも2~3倍の距離を走ることが可能です。

 車の燃費性はガソリン代として車の維持費にも影響するため、低燃費の軽自動車は家計に優しい車と言うことができます。

コンパクトで運転しやすい

 車のサイズが小さい分、小回りがきいて運転しやすいことも軽自動車のメリットです。特に、狭い道での運転や方向転換などは、小さなボディならではの走行が可能となっています。また、切り返しのしやすさなどハンドル操作の面でも運転しやすい仕様となっており、運転が苦手な方でも苦手意識を持たずに運転できるのが魅力です。

軽自動車の人気モデル

軽自動車の人気モデル

 車の維持費など費用面でもメリットがあり、コスパに優れた軽自動車。ここでは、軽自動車の2019年度の売れ筋モデルを人気の車種とともにご紹介します。

メーカー モデル名 タイプ
ホンダ N-BOX スーパーハイトワゴン
ダイハツ タント スーパーハイトワゴン
スズキ スペーシア スーパーハイトワゴン
日産 デイズ ハイトワゴン
ダイハツ ムーヴ ハイトワゴン
ダイハツ ミラ セダン
スズキ ワゴンR ハイトワゴン
スズキ アルト セダン
スズキ ハスラー SUV
三菱 eKワゴン ハイトワゴン
  • 通称名については同一車名のものを合算して集計(アルト、ミラ、ムーヴ、タント、eK、プレオ、N-BOX、デイズ、ピクシスなど)。(例)デイズルークスはデイズとして、2020年3月発売のルークスについてはルークスとして集計。

 上表は、一般社団法人全国軽自動車協会連合会の2019年4月~2020年3月の統計資料「軽四輪車通称名別新車販売確報」による販売車数の多かった乗用車のトップ10です。

 人気の車種は、新車価格が高めながらも高性能なモデルが多く、ファミリーカーとして愛用者も多いスーパーハイトワゴン。上位トップ3を占める結果となりました。次いでバランス型のハイトワゴンが上位に、車種としては最も多い4モデルがランクインする結果となっています。

 セダンは、コンパクトで使いやすいミラとアルトの2種がランクイン。唯一のSUVは、軽自動車でありながらも十分なオフロード走行に対応しているスズキの軽クロスオーバー「ハスラー」がトップ10入りを果たしました。

軽自動車を購入する時の初期費用を抑えるコツ

軽自動車を購入する時の初期費用を抑えるコツ

 最後に、軽自動車を購入する時の初期費用を抑えるコツについて解説します。軽自動車は車種によってボディタイプや用途、特長が異なり、さらに同じモデルでもグレードによって数十万円以上の価格差が生じます。ニーズに合った車を選ぶのはもちろんですが、車は購入後も維持費などの費用が継続的に発生するので、可能な範囲で初期費用を抑えておくと、後々の経済的負担が少なく済みます。

新古車や中古車を購入する

 軽自動車に限ったことではありませんが、新車価格で購入するのが一番高額になる購入方法です。走行距離が少なく新車に近い状態の新古車や比較的新しい中古車であれば、初期費用をある程度抑えることが可能です。中には新車に引けを取らない掘り出し物もあるので、希望の車種は一度見てみると良いでしょう。ただし、中古車の場合は故障のリスクも高くなり、修理代が重なるとかえって出費が増えてしまうこともあるので、価格だけで選ばないことが大切です。

新車を安く買える決算月を狙う

 新車には価格が安くなる値下げの時期があります。販売店やディーラーが決算となる3月などがその時期で、その年度の売上を少しでも増やすために大幅な値下げやサービスを受けられるケースが多く、1年の中で一番安く車を購入できる可能性がある時期です。また、中間決算となる9月も、交渉をしてある程度安く車を購入できる可能性があると言われています。

不必要な機能は外す

 最近では軽自動車も普通自動車と同じかそれ以上の車両価格で販売されることが増えています。しかし、よく確認してみると、そこまで必要ではない機能がオプションとして付いていることもあります。購入する車をどのように使うのかを明確にし、優先順位を決めて、必要のない機能に関しては外すようにしましょう。

カーローンを組む

 ローンは自動車の購入額を下げる方法ではありませんが、カーローンを組むことによって、手元にある現金を減らすことなく車を購入することができます。デメリットは、ローンを組むと金利がつくので、現金で購入する場合よりも総払込み額が増えること、毎月の支出がローンの支払額の分だけ増えることです。ただ、車は決して安い買い物ではないため、ローンを利用して車を購入するのは一般的な方法です。車を購入するための貯蓄がないときは、カーローンを組んで車を購入することも検討しましょう。

軽自動車は車高が高いモデルが人気!資金が不安な場合はカーローンも

 様々な車種があり、コストパフォーマンスに優れ、幅広い層に人気の軽自動車。中でも特に人気なのは、ファミリーカーとしても使い勝手の良いハイトワゴンやスーパーハイトワゴンなどの車高が高いボディタイプです。軽自動車は車両価格が普通自動車と比べ安いのが魅力の1つですが、人気の車種やグレードが高い車を選べば高額になり、予算をオーバーしてしまうこともあるかもしれません。

 そんな時は、低金利が魅力の銀行のマイカーローンがおススメです。常陽銀行のマイカーローンは、銀行に行かずに申し込みから契約までスマホやパソコンで完結するローンです。スマホやパソコンからご契約の場合、おトクな金利引き下げプランも実施中。ローンを申し込んでから車を選ぶことができ、新車・中古車を問わず、車の購入をはじめ車に関する用途に幅広く利用することができます。保証料も無料です。また、銀行の審査は厳しい・不安というイメージを持たれているお客さまのために、借り入れ可能金額の目安が即座に分かる「5秒診断」や、最短当日に審査結果が分かる「インターネット仮審査」も行っております。お気軽にお試しください。

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(2020年9月29日)

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以 上

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