住宅ローンの頭金はいくら必要?頭金の平均額や購入する方法を紹介

住宅ローンの頭金はいくら必要?

住宅ローンの頭金とは

 住宅購入資金の全額をローンで借り入れせず、預金などの手元資金を住宅購入資金の一部として支払う資金を頭金と言います。頭金を多く準備することで、ローンの借入額や毎月の返済額を下げられます。

頭金についての基礎知識

頭金についての基礎知識

 住宅を購入する場合の頭金の目安は、一般的には住宅購入価格の25%程度です。例えば、3,500万円の住宅購入時に頭金25%を支払う場合、約875万円を頭金として用意する必要があります。住宅を購入する際には、住宅そのものの費用のほかに税金やさまざまな手数料なども発生するため、これらの諸費用も含めると住宅価格の30%程度を頭金として準備するイメージを持つと良いでしょう。

頭金を準備するメリット

 頭金を準備することで住宅ローンの借入額が少なくなり、毎月の支払金額の負担を軽減できます。また、借入額が少なくなれば返済期間も短縮でき、金利負担の削減にもつながります。金利は数値だけでみると1%や2%など少なく見えますが、住宅の購入金額が大きいため金利負担の軽減は支払総額にも大きく影響します。金利負担は借入額にかかるため、借入額を減らすことで金利負担を減らせます。

頭金を準備するデメリット

 頭金を準備するためには、ある程度の期間が必要です。しかし頭金を貯めるために時間をかけていると住宅を購入する時期が遅れ、住宅ローンの返済開始時期も後ろ倒しになります。毎月の返済額や返済期間にもよりますが、返済開始時期が遅れるとローンを完済できる時期も先延ばしとなり、退職後もローン返済が続く可能性があります。また、頭金を貯めている数年間の間に経済状況が変わることによって金利が上がるケースもあります。

 さらに貯めた預金をすべて頭金として使ってしまうと、支払い後に急な出費が必要となったときに対応できなくなるケースもあります。ケガや病気などで一時的に収入が減ることも想定し、頭金のための貯蓄を全額使わずにある程度の金額を残しておくことをおススメします。

頭金ゼロでも住宅は購入できる?

 以前は、住宅ローン利用には一定の頭金準備が必要な場合もありましたが、最近では頭金なしでも住宅購入資金の全額をお借り入れ可能なケースが存在します。毎月の返済額は頭金を支払った場合と比べると大きくなりますが、それでも構わないという場合には頭金ゼロで住宅ローンを契約できる金融機関もあります。

頭金あり・なしで購入した場合のシミュレーション

 頭金がある場合、借入額が減ることから、頭金を払って住宅を購入したほうがおトクなように思えます。頭金がある・なしそれぞれで購入した場合のシミュレーションをしてみましょう。

 まず頭金なしの場合の支払総額例を見てみましょう。3,500万円の住居を期間35年ローン(金利年1.300%、固定金利15年、ボーナス返済なし)で借り入れると、月々の返済額は頭金を支払う場合と比べると約14,000円高くなります。次に頭金を貯めてから購入する場合です。先ほどと同じ価格の住宅を頭金として計500万円を貯めてから購入するとします。3,500万円のうち500万円を先に支払い、残りの3,000万円を35年ローンで借り入れると、毎月の返済額は約89,000円となります。しかし、頭金を確保するまでの5年間は別の家に住むための家賃がかかります。毎月の家賃が10万円の場合、5年間に支払う家賃の合計額は600万円となり、5年分の家賃を加えると、頭金ゼロで購入する場合よりも支払額は約480万円も増えてしまいます。

頭金を貯めるより繰上げ返済も

 頭金あり・なしの支払シミュレーションを見ると、頭金を確保するために何年も別の家に家賃を払うよりも、繰上げ返済をうまく活用して住宅を購入する方法が良いのではないでしょうか?ただ単に頭金なしでローンを借り入れて35年間払い続けるのではなく、10年後に500万円を繰上げ返済することを目指します。毎月の返済額にプラスして貯蓄額を用意する必要がありますが、繰上げ返済ができれば総返済額の軽減や返済期間の短縮ができます。繰上げ返済するまでの間に想定外の出費が発生した場合は、繰上げ返済額を減らしたり、繰上げ返済時期を変更するなどの対応もできます。

頭金なしでも住宅購入時に現金は必要?

 頭金と勘違いされやすい言葉に手付金があります。頭金の支払いなしで住宅を購入できたとしても、手付金の支払いが必要なケースがあります。手付金は購入価格の10~15%であることが一般的で、契約時に住宅購入価格の一部を支払うというものです。頭金と意味合いは変わらないように見えますが、手付金は契約を確かなものにするために支払うものです。手付金を支払った後に住宅購入をキャンセルした場合、原則として手付金は戻ってきません。頭金ゼロで購入できる場合でもこの手付金を現金で支払わなければならないケースがあるため注意が必要です。

その他のローンがあると住宅ローンは組めない?

 住宅ローンの利用において、車のローンやクレジットカードの借入残高などがあっても住宅ローンを組むことができますが、金融機関の審査によっては他のローンの借入残高が加味され、審査されるケースもあります。車のローンやクレジットカードの残債が少ない場合は、住宅ローンの審査前に完済してしまうのも1つの方法です。クレジットカードは、普段から引き落としの遅延や延滞をしていると審査に通らないケースもあるため、あらかじめ理解しておきましょう。

購入タイミングを見極めることが重要

 頭金がなくても手付金に注意すれば、住宅購入ができることが分かりました。金利負担や毎月の返済額等が少なくなる点を考慮すると、頭金を支払ったほうが良いのは確かです。しかし、頭金にこだわりすぎると購入意欲がなくなり、住宅購入のタイミング自体を逃してしまう可能性もあります。少しでも借入金利の低い時期に購入できるよう工夫したり、住宅購入後のライフプランなども考え、時には充分な頭金がなくても購入するタイミングを見逃さないことが重要です。また、現時点で手元に資金があったとしても全額を頭金にまわすべきではありません。家族と自分が暮らしていける半年~1年間分程度の資金を残したうえで、頭金として支払える額を考えましょう。

家計の見直しと銀行に相談を

 頭金ゼロで住宅購入が可能だとしても、まったく貯蓄がない状態で住宅購入を検討するのは返済ができなくなる場合もあるため、控えましょう。住宅購入時は、事務手数料や転居費用、新居のための家具や家電の購入など、住居自体の購入費以外にもさまざまな出費があるため、それを支払える程度の貯蓄や収入がなくてはなりません。住宅の購入を検討し始めた時点でしっかりとした購入計画を少しずつ考えていきます。子供の進学や万が一の病気などにお金がかかる可能性があることも考慮して、資金の全てを住宅ローンに回さないようにすることがポイントです。必要な費用や購入計画の立て方が分からない場合には、銀行に相談するのも1つの方法です。

住宅ローンは常陽銀行がおススメ

 住宅購入で妥協はしたくないけれど、いろいろな費用がかかるから払い続けられるか心配、という方におススメなのが、常陽銀行の住宅ローンです。

住宅ローン相談(無料)

 常陽銀行では、住宅ローンを検討している方へ向けて専門窓口でご相談受け付けをしております。土日も開催しておりますので、お休みの日にゆっくりとご相談やお申し込みいただけます。その場で事前審査のお手続きをすることも可能です。まだ物件を決めていないという方のご相談も歓迎しております。土曜日・日曜日はお待たせする時間が長くなる可能性があるため、可能な限り事前のご予約をお願いしております。事前に予約されていない場合も、当日ご来店前に一度お電話いただけますと幸いです。

 相談可能な専門窓口は茨城、栃木、千葉、福島、埼玉にございます。お近くの窓口までいつでもお気軽にお越しください。事前にご相談予約をいただければご案内がスムーズです。また、お近くの銀行窓口でもいつでもご相談いただけます。

 ご相談時には、お勤め先や年収が分かるものと、お決まりであれば物件に関する資料をお持ちいただくと金利の引き下げ等の具体的なご案内が可能です。

住宅ローン相談(無料)
についてはこちら

住宅ローン「かんたん事前審査」(無料)

 住宅ローンの新規借り入れや借り換えをご検討中の方には、無料で「かんたん事前審査」を実施しております。忙しくて銀行窓口まで行く時間がない方や審査の結果がすぐに知りたい方、まずはどのくらいの金額まで借りられるのか知りたい方におススメです。スマホやPCから24時間いつでもお申し込み可能です。審査結果は最短当日にご回答いたします。(電子メールまたはお電話+ご郵送で結果をご連絡)スマホやPCからのお申し込み以外にも、窓口でのご相談やお申し込みも可能です。専門の相談窓口なら、ローンのプロにその場でアドバイスを受けながら審査の申し込みができます。

住宅ローンかんたん事前審査
についてはこちら

まとめ

 頭金ゼロで購入できる場合でも、手付金が必要な場合や住居購入に伴い新しい家具・家電の購入が必要になることもあります。さらに引越し費用などの諸費用がかかることを忘れてはいけません。まずはこれらの費用を現金で払える程度の資金は事前に用意したうえで、住宅購入のタイミングを見極めましょう。

(2022年2月28日)

本コラムの内容は掲載日現在の情報です。
コラム内容を参考にする場合は、必ず出典元や関連情報により最新の情報を確認のうえでご活用ください。

以 上

関連記事

その他のお役立ちコラムはこちら