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教育ローンの賢い借り方とは?損しないローン選びのポイントを徹底解説

 子どもの教育費は、貯蓄や資産運用で資金を用意していても、足りなくなるケースがあります。まとまった資金をすぐに用意したい際は、教育ローンの活用を検討しましょう。

 教育ローンを賢く借りるには、一般的に金利の低いローンや借入可能額が大きいローンを選ぶと良いです。また、すぐにまとまった資金が必要な場合は、申し込みから融資までのスピードが早いローン、返済の負担をできるだけ抑えたい場合は、都度返済が可能なローンを選ぶと良いでしょう。

 教育ローンは金融機関によって金利や借入可能額などが異なります。「できれば損したくない」「賢くお金を借りたい」と考えている人もいるでしょう。この記事では、教育ローンを賢く借りるためのポイントや教育ローンの種類、申し込み方法について解説します。

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目次

 教育ローンには銀行で提供しているものと、国が提供しているものがあります。また、教育ローン以外の教育費の準備方法として「奨学金」の活用が考えられます。銀行の教育ローンと国の教育ローン、そして教育ローンと奨学金をそれぞれ比較してみましょう。

銀行の教育ローン・国の教育ローンの違い

 銀行の教育ローンと国の教育ローンの違いは以下のとおりです。

項目 銀行の教育ローン(一例) 国の教育ローン
金利 2.35%〜 2.85%(固定金利)
借入限度額 1,000万円(医学部・歯学部・薬学部は3,000万円) 350万円(条件により450万円)
担保・保証 不要 無担保・要保証
融資までの期間 1〜2週間 最短20日程度(2〜3カ月前の申し込みが目安)
借入可能期間 12〜20年程度 20年

 銀行の教育ローンは一般的に金利が低く、借入限度額が大きいのが特徴です。担保や保証も不要な場合があり、融資までの期間も比較的短く設定されています。高校や大学への進学などで多額の費用が必要な場合は、教育ローンを活用すると良いでしょう。

 一方、国の教育ローンは、日本政策金融公庫の「一般教育貸付」という名称で提供されています。固定金利で借りられ、金利は2.85%と一般的に低く設定されているのが魅力です。利用するには保証が必要ですが、担保は不要となっています。

 借入限度額は原則350万円ですが、海外留学時や一定条件を満たす場合は450万円です。銀行の教育ローンよりもやや限度額が低いですが、銀行の教育ローンが利用できなかった場合の代替手段として検討しておくと良いでしょう。

常陽教育ローンと国の教育ローン
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教育ローン・奨学金の違い

 教育ローンと奨学金の違いは以下のとおりです。

項目 教育ローン(銀行) 奨学金
契約者(借り入れ名義) 保護者 学生自身
返済者 保護者 学生自身
審査基準 安定収入や信用情報の状態など 学力や家庭状況
借入時期 入学前でもOK 入学後
保証 原則不要 必要な場合あり
返還(借入)期間 12〜20年程度 5〜20年程度

 教育ローンは保護者が契約者となって資金を借り入れします。一方、奨学金は学生本人が借り入れします。審査基準は、教育ローンがほかのローン商品と同様に安定収入などを確かめられるのに対し、奨学金は学生の学力や家庭状況がチェックされます。

 また、奨学金は入学後にお金が振り込まれるのに対し、教育ローンは入学前でも借りることができるため、入学金や引越し代などに利用可能です。

 子どもに負担をかけたくない場合や入学前から資金を用意したい場合は教育ローンを、家計の状況からローンの利用が難しい場合は奨学金の利用を検討すると良いでしょう。

 子どもの教育費は、公立か私立か、どの学校に通うかによって異なります。幼稚園から高校まで、それぞれ1年間にかかる教育費の目安は以下のとおりです。

学校 公立 私立
幼稚園 184,646円 347,338円
小学校 336,265円 1,828,112円
中学校 542,475円 1,560,359円
高等学校(全日制) 597,752円 1,030,283円

 また、大学の学費は以下のようになっています。

学校 授業料 入学金(初年度のみ) 施設設備費
国立大学 535,800円 282,000円 -
私立大学 959,205円 240,806円 165,271円

 幼稚園~高等学校の年間授業料について、公立の場合はいずれも60万円未満ですが、私立は小学校以降いずれも100万円超となります。

 進学先の学校によって実際にかかる教育費は異なりますが、仮に幼稚園~高等学校まで公立の場合には約600万円、大学で国立に通う場合にはプラスで約240万円、合計で約840万円必要になります。

 また、幼稚園~高等学校まで私立の場合には約2,000万円、さらに私立大学に進学するとプラスで約500万円、合計で約2,500万円の資金が必要になることを覚えておきましょう。

 教育費は高校まででも大学に進学した場合でも、相応の費用がかかります。教育費を教育ローンで準備した場合に、返済額はどれくらいになるのでしょうか?常陽教育ローン(その都度タイプ※)で高校と大学の教育費を準備した場合を例に、シミュレーションしてみましょう。

高校の教育費をシミュレーション

 国公立の高校に通う場合の費用を教育ローンで賄うケースで、返済額をシミュレーションします。

 国公立高校の費用は、前述のとおり3年間で合計約180万円です。毎年60万円を3年間、以下の条件で借りるとします。

 この場合の、常陽教育ローン(その都度タイプ)の返済額は以下のとおりです。

在学中の返済額 1,175円
卒業後の返済額 30,000円

一括借り入れの場合:在学中の返済額は3,525円、卒業後の返済額は31,826円

 在学中は利息のみの返済のため、月わずか1,000円程度で済みます。卒業後は30,000円になりますが、もともとの金利が一般的に低いため、比較的負担は少ないと言えるでしょう。

  • ※返済額は、元利均等毎月返済方式にて算出した金額です。計算結果は概算ですので、実際と異なる場合があります。
  • ※返済額は、完済までお借入時の金利が継続した場合の試算です。
  • ※なお、常陽教育ローンは、変動金利(年1回)のため、市場金利の動向によって金利が変更になる場合がございます。

大学までの教育費をシミュレーション

 次に、私立大学に通う費用を教育ローンで賄う場合の返済額をシミュレーションします。

 私立大学の費用は、前述のとおり4年間で合計約500万円です。初年度のみ140万円、次年度以降120万円を3年間、以下の条件で借りるとします。

 この場合の、常陽教育ローン(その都度タイプ)の返済額は以下のとおりです。

在学中の返済額 2,741円
卒業後の返済額 60,000円

一括借り入れの場合:在学中の返済額は9,791円、卒業後の返済額は64,611円

 在学中は利息のみの返済のため、月2,000円台で済みます。卒業後は月あたりの返済額が60,000円とやや負担が重くなるため、必要に応じて繰上返済をしたり、事前に返済年数を伸ばしておいたりすると良いでしょう。

  • ※返済額は、元利均等毎月返済方式にて算出した金額です。計算結果は概算ですので、実際と異なる場合があります。
  • ※返済額は、完済までお借入時の金利が継続した場合の試算です。
  • ※なお、常陽教育ローンは、変動金利(年1回)のため、市場金利の動向によって金利が変更になる場合がございます。

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 教育ローンを賢く借りるには、以下の5点を意識するのが大切です。

 損しない借り入れをするためにも、ポイントを絞って教育ローンを比較検討しましょう。

金利の低いローンを選ぶ

 一般的に金利の低いローンを選べば、返済の負担を抑えられます。

 毎月の返済額や総返済額は、金利によって変動します。どれくらいの長さで返済期間を設定するかにもよりますが、一般的に金利が高ければ返済額は膨らみやすくなります。逆に、金利が低ければ返済額は膨らみにくいです。

 教育ローンの返済による家計への負担を抑えたい場合には、金利の低いローンを契約すると良いでしょう。

借入可能額が大きいローンを選ぶ

 借入可能額が大きいローンを選べば、私立学校に進学する際も安心してお金を用意できます。

 前述のとおり、国公立学校よりも私立学校のほうが学費は高額です。そのため、借入可能額が少ないと、高校や大学進学に備えた費用を用意できない可能性があります。

 借入可能額が大きければ、まとまった資金を用意でき、追加での借り入れもしやすくなります。ただし、必要以上の金額を借りると返済の負担が増えてしまうため、借り過ぎには注意が必要です。

 借入可能額をあまり気にしたくない場合は、その都度借りられるタイプのローンを契約すると良いでしょう。例えば、常陽教育ローン(その都度タイプ)は、契約時に定めた借入可能額の範囲内であれば、追加借入時の審査は不要です。教育費は進学のたびにかかるお金のため、その都度借りられれば返済計画も立てやすいでしょう。

申し込みから融資までのスピードが速いローンを選ぶ

 申し込みから融資までのスピードが速いローンを選べば、学費や入学金などの支払いまでに時間がなくても資金を用意できます。WEB完結型のように申し込み手続きがスムーズなものを選べば、手間を省けて、よりスピーディーに融資を受けられるでしょう。

 常陽銀行では、仮審査が最短即日、申し込みから融資までは1〜2週間で完了します。入学金や授業料など、教育費の支払いが近づいているときでも申し込みしやすいのがメリットです。

借り入れ・返済が柔軟にできるローンを選ぶ

 借り入れや返済が柔軟にできるローンであれば、負担を抑えながら教育費を用意できます。

 また、その都度借り入れができるカードローンタイプの教育ローンであれば、資金が不足したときだけ借り入れが可能です。返済の負担を抑えられ、借り過ぎの防止にもつながります。

 常陽銀行はその都度借りられる教育ローンを用意しています。在学中は利息のみの支払いで済み、契約時に定めた借入可能額の範囲内であれば、追加借入時の審査は不要です。また、アプリで手軽に借り入れや返済ができるのも魅力です。気軽に教育費を用意したい人は、借り入れ・返済が柔軟にできるローンを選ぶと良いでしょう。

常陽銀行の教育ローンについてはこちら

奨学金との併用も含めて検討する

 借り入れ可能な金額が少ない場合は、奨学金との併用も検討すると良いでしょう。

 奨学金は給付型と貸与型があります。給付型は返済不要ですが、借りるには学力基準や家庭の要件などを満たす必要があります。貸与型はローンと同様に返済が必要なため、子ども自身が長期間にわたって返済を続けなければなりません。ただし、奨学金の金利は1%を下回る場合もあり、返済負担は決して大きくありません。

 もし要件を満たす場合は、教育ローンと併用して契約し、十分な教育費を確保すると良いでしょう。

 教育ローンの審査におけるポイントは以下の2つです。

 審査の不安を事前に解消して、自分に合ったローンを申し込みましょう。

申込者の支払い能力

 申込者の支払い能力は、借り入れ後の返済が滞らないか確かめるためにチェックされます。申込時に記載する年収や勤務先などから、借入額を返済し続けられる能力があるか審査されます。

 ローンの審査は収入額だけでなく収入の安定性も重要です。毎月給与を受け取っているのであれば、パートやアルバイトでもローンを契約できる可能性があります。一方、収入が不安定な場合は、審査に通りにくくなる可能性があります。

申込者の信用情報

 申込者の信用情報は、過去に延滞や滞納がないかを金融機関が確かめるために、審査で重要視されます。

 信用情報とは、個人のローンやクレジットなどの利用履歴が記載されたものです。延滞や滞納の記録も残るため、金融機関は審査時に信用情報機関へ照会して確認しています。

 延滞や滞納がなければ、審査に影響は及ばないでしょう。しかし、延滞や滞納がある場合は、審査に通りにくくなる可能性があります。信用情報は手数料を支払えば自分で詳細を確認できるため、不安な場合は事前に確認してみると良いでしょう。

 教育ローンの申し込み方法は、以下のステップで進めます。

  • 1.仮審査に申し込む
  • 2.仮審査の結果を受け取る
  • 3.正式審査に申し込む
  • 4.正式審査の結果を受け取る

 ここでは、常陽銀行の「常陽教育ローン(その都度タイプ)」を例に申し込み方法を解説します。

仮審査に申し込む

 はじめに、仮審査に申し込みします。

 WEBなら24時間仮審査を受け付けているため、いつでも気軽に申し込みが可能です。受験を経て入学・進学する場合は、合格する6カ月前から審査手続きが可能です。

 氏名や住所など、必要事項を入力して審査結果を待ちましょう。なお、窓口での申し込みも可能ですが、その場合は金利が上乗せされたり、別途手数料がかかったりするため注意が必要です。

仮審査の結果を受け取る

 仮審査の結果は、最短当日に確定します。結果の案内はメールまたはショートメッセージで通知されるため、確認して次のステップに進みましょう。

 仮審査は正式な申し込みではありません。ほかのローンとも比較検討するなら、ほかのローンの仮審査結果も踏まえて決めると良いでしょう。

正式審査に申し込む

 仮審査に通過したら、正式審査に移ります。正式審査では以下の書類を用意のうえ、必要事項を入力していく流れです。必要な書類は以下のとおりです。

 仮審査と同様、WEBで申し込みが可能で、必要書類のアップロードもWEB上でできます。手続きが完了したら、審査結果を待ちましょう。

正式審査の結果を受け取る

 正式審査の審査結果は、7営業日程度で通知されます。

 審査が承認となると教育ローン専用のカードが郵送されます。カードがお手元に届いたら、常陽バンキングアプリやATMから借り入れ・返済の手続きができます。

 教育ローンは金利や借入可能額、融資までのスピードなど、さまざまな項目を比較する必要があります。返済額のシミュレーションをしながら、ご自身に合ったローンを選びましょう。

 常陽教育ローン(その都度タイプ)は、必要なときにアプリやATMで借り入れ・返済ができる柔軟性が特徴です。スマホやPCなど、来店せずにWEBでいつでも契約ができるため、気軽に借りることができます。

 繰上返済手数料や保証料は無料で、在学中は利息の返済のみでOKです。契約時に定めた借入額の範囲内であれば、追加で借り入れする場合の審査は不要です。気軽に教育費を準備したい人に適していると言えるでしょう。

常陽教育ローン 5秒診断はこちら

 また、常陽銀行の教育ローンは、1975年に教育福祉への貢献を目的に全国で初めて「教育を目的としたローン」として世に送り出した「元祖教育ローン」です(当時の商品名は「常陽学資ローン」)(1975年8月27日付 日本経済新聞より)。常陽銀行の教育ローンの詳細はこちらをご覧ください。

(2025年9月19日)

本コラムの内容は掲載日現在の情報です。
コラム内容を参考にする場合は、必ず出典元や関連情報により最新の情報を確認のうえでご活用ください。

以上

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