大学費用はいくら?国立・公立・私立の学費平均と4年間にかかる総額を解説
2026.06.18
大学進学にかかる費用は、進学先の種類や学ぶ分野によって大きく変わります。また、一般的に知られている学費に加え、受験料や入学準備費、在学中の生活費なども含めると、想定以上の負担になるケースも少なくありません。
進学を現実的に考えるうえでは、こうした全体像を把握しておくことが重要です。この記事では、大学にかかる費用の目安や内訳、資金準備の方法について、分かりやすく解説していきます。また、茨城県内の大学への進学を検討している方向けに、県内大学の学費情報についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
-
1.
大学の学費はいくら?国立・公立・私立の平均 -
2.
4年間でかかる学費の総額をシミュレーション -
3.
茨城県の大学学費:国立・私立の具体例 -
4.
学費を支払うタイミングは? -
5.
入学時、初年度納付金以外にかかる費用 -
6.
受験~入学前にかかる費用も忘れずに -
7.
入学後も毎月一定の費用がかかる -
8.
学費をまかなっていくためには? -
9.
大学無償化・高等教育修学支援新制度とは -
10.
よくある質問 -
11.
まとめ
1.大学の学費はいくら?国立・公立・私立の平均
現在、大学の学費はどの程度なのでしょうか。国立・公立・私立、それぞれで見ていきましょう。
国立・公立・私立大学の平均
文部科学省が発表した2025年度の国公私立大学の授業料等調査によると、入学金、年間授業料の平均額は以下のようになっています。
| 入学金 | 授業料 | 初年度合計 (入学金+授業料) |
|
|---|---|---|---|
| 国立大学 | 282,000円 | 535,800円 | 817,800円 |
| 公立大学(地域内) | 224,369円 | 536,520円 | 760,889円 |
| 公立大学(地域外) | 382,806円 | 536,520円 | 919,326円 |
| 私立大学 | 240,365円 | 968,069円 | 1,208,434円 |
学費の内訳と初年度納付金の見方
大学でかかる学費は主に、入学金と授業料、施設設備費に分類されます。実験や実習が伴う大学は別途その費用がかかる場合もあります。
また、合格発表後、入学の手続き時に授業料、入学金、その他諸費用を支払わなければなりません。2年目以降は授業料のみ(※)となり、入学金は不要です。なお、入学した年に払う費用は「初年度納付金」と呼ばれます。
※施設設備費、自治会費などが必要な大学もあります。
国公立と私立、学部で学費は異なる
入学金や授業料などは、国公立と私立また入学する学部によっても金額に差があります。文部科学省の2025年の調査によると、国立大学の授業料の平均は53万5,800円であるのに対し、私立大学は96万8,069円と約1.8倍です。それぞれを4年分で計算すると、授業料は国立大学で214万3,200円、私立大学で387万2,276円となります。これに入学金(学校によっては施設設備費も)を加えるとトータルで242~420万円程度の学費がかかります。
さらに、私立大学の理科系の授業料は私立大学の文科系よりも約34万円高く、医学部の場合は授業料だけでも1,000万円を超えるケースもあります。特に、医学部・歯学部・薬学部は6年制のため、総負担額がかなり大きくなると頭に入れておきましょう。
出典)国公私立大学の授業料等の推移(文部科学省)
出典)令和7年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果について(文部科学省)
学費の相場は初年度納付金を参考に
希望する大学の学費を調査する際は、その大学のホームページや資料に記載されている「初年度納付金」を参考にすると良いでしょう。入学する年に支払う学費は一般的に初年度納付金と呼ばれ、入学金と授業料・施設設備費が含まれた金額であることが多いためです。
金額は大学によって差がありますが、特に私立大学の場合は、学部によっても大きな差もあるためしっかりと確認しましょう。
2.4年間でかかる学費の総額をシミュレーション
お子さんが大学進学を検討する場合、入学金や1年目の授業料など、入学前後で支払う金額だけでなく、4年間(学部によっては6年間)トータルでいくら支払うのかを把握し、その金額をどのように準備するかを考えておく必要があります。以下の表で4年間の学費総額の目安を確認してみましょう。
| 区分 | 4年間の学費総額の目安 |
|---|---|
| 国立大学 | 243万円 |
| 公立大学(地域内) | 237万円 |
| 公立大学(地域外) | 253万円 |
| 私立大学(文科系) | 419万円 |
| 私立大学(理科系) | 567万円 |
国立大学と私立大学(文科系)で170万円以上、国立大学と私立大学(理科系)は300万円以上差があります。
国立大学を第一志望にし、併願で私立大学を受験したいというお子さんも多いのではないでしょうか。私立大学に進学する可能性も考慮して、資金を確保しておくことをおススメします。
出典)国公私立大学の授業料等の推移(文部科学省)
出典)令和7年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果について(文部科学省)
3.茨城県の大学学費:国立・私立の具体例
茨城県内で大学進学をする場合、どの程度の費用がかかるかも確認してみましょう。
茨城県内の大学の学費目安
以下は茨城県内にある大学の初年度の学費目安です。参考までにご覧ください。
| 区分 | 大学 | 初年度学費目安(入学金・施設設備費・授業料など) |
|---|---|---|
| 国立 | 茨城大学 | 817,800円 |
| 国立 | 筑波大学 | 817,800円 |
| 公立 | 茨城県立医療大学 | 茨城県内の人:817,800円 茨城県外の人:1,099,800円 ※令和6年度入学生の場合 |
| 私立 | 茨城キリスト教大学 | 1,334,660円 ※文学部現代英語学科などの場合。学部・学科によって学費が異なる |
| 私立 | 流通経済大学 | 1,619,660円 ※スポーツ健康科学部の場合。学部によって学費が異なる |
| 私立 | 常磐大学 | 1,320,000円 ※総合政策学部などの場合。学部によって学費が異なる |
上記の金額以外に、「自治会費」「同窓会費」「ネットワーク管理費」などがかかる場合があります。
出典)入学料・授業料(茨城大学)
出典)入学料・授業料・奨学金(筑波大学)
出典)入学料・入学検定料・授業料(茨城県立医療大学)
出典)学費(茨城キリスト教大学)
出典)定員・入学手続・納付金(流通経済大学)
出典)入学金・授業料等(常磐大学)
一人暮らし vs 自宅通学
都内の私立大学へ通いたいというお子さんもいるでしょう。例として、つくば市内の自宅から早稲田大学(早稲田キャンパス)に通うケースと県内の国立大学(筑波大学)に自宅から通うケースでかかるコストを比較してみました。
自宅通学の場合
【早稲田大学】
- つくば駅から、つくばエクスプレス・JR山手線を利用して、JR高田馬場駅まで約1時間40分
- コスト:通学定期・29,000円/月、329,860円/年
【筑波大学】
- 自宅から徒歩、自転車、バスを利用し通学
- つくばセンターからバスを利用した場合、筑波大学中央まで約20分
- コスト: キャンパス交通システム(バス定期券)19,000円/年
※所要時間、交通費は2026年4月現在のものです。
一人暮らしの場合
東京都内で一人暮らしをする場合、7~10万円程度の家賃が必要です。また、初期費用として以下のような費用がかかります。
| 用途 | 費用 | 詳細 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 30~40万円程度 | 敷金・礼金 各種手数料・保険料(仲介手数料、保証会社への手数料、火災保険料など) 引越し費用 初月の家賃 |
| 家具・家電 | 20万円程度 | 選ぶものによって価格差が大きい |
その他、毎月かかる費用には以下のようなものがあります。
- 食費
- 光熱費
- 通信費
- 交通費(自宅と大学が離れている場合)
- 娯楽費・交際費
- 服飾費
など
4.学費を支払うタイミングは?
初年度納付金を支払うタイミングですが、通常は合格発表後、入学手続きと同時に初年度納付金を支払います。期日は大学によって差がありますが、合格発表から約1~2週間程度が多いようです。
まずは初年度納付金を支払う
一般的な大学入学共通テストを受験した場合、入学手続きや初年度納付金の支払いは合格発表から1~2週間後である2~3月に行うのが一般的です。
しかし、総合型選抜入試(旧AO試験)や学校推薦型選抜を利用して合格した場合は、高校3年生の秋頃が期日になることが予想されます。初年度納付金は一括の支払いを求められる大学と、まずは入学金や諸費用、および前期分の授業料を支払い、後期分の授業料・施設設備費を後期に入ってから支払う大学がありますので、事前に確認しておきましょう。
初年度納付金は、国公立大学で約80万円、私立大学の文科系・理科系で約120~160万円が必要です。
出典)令和7年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果について(文部科学省)
出典)国公私立大学の授業料等の推移(文部科学省)
5.入学時、初年度納付金以外にかかる費用
初年度納付金を支払うと入学が認められ、大学で勉強をする権利が得られます。しかし、大学に通って授業を受けるためには学費以外にも費用がかかることを忘れてはいけません。入学時に初年度納付金以外に発生する費用の例を紹介します。
教材購入費
授業に必要な教科書や参考書代のほか、授業にノートパソコンを必須としている大学の場合、購入しなければ授業やテストが受けられないことがあります。費用を抑えたい場合は、学校指定のパソコンではなく、自分で選んだものでも問題ないかを確認しましょう。
また、教科書については、一般的に1冊3,000~5,000円ほどかかることも多く、教科ごとに購入が必要となるため、トータルで2~3万円以上の費用がかかる可能性もあります。
コスト削減策の1つとして、先輩や上の学年に友人がいる場合は教科書や参考書を譲ってもらうことも検討してください。どの授業を受けたら良いか相談するのと同時に、参考書を譲ってもらえないか相談してみるのも良いでしょう。
一人暮らし・引越し費用
自宅から通えない距離に大学がある場合は、寮やアパートを借りて一人暮らしを始めなければなりません。アパートを借りる場合は、敷金・礼金、そして不動産会社への仲介手数料などが必要です。学生割引が適用される場合もありますので、必ず確認しましょう。
引越し費用や家具・家電購入費用も忘れずに準備してください。
お礼・お祝い返し
親戚などから合格祝いや入学祝いをもらった場合は、お返しを用意しなければなりません。一般的には、もらった金額の3分の1から半分相当を目安としてお返しを渡します。品物をもらい価格が分からない場合は、およその予想で問題ありません。
複数名からお祝いをもらった場合は、それぞれからもらった品物や金額は少額でも、全員にお返しを用意しなければならないため、費用がかさむ可能性があります。
6.受験~入学前にかかる費用も忘れずに
受験から入学前までにも、まとまった費用が発生する点には注意が必要です。
東京私大教連の調査によると、首都圏の私立大学志望者の場合、受験料だけで約27万円、その他、交通費、宿泊費などを含めた受験関連費用が大きな負担となっています。
また、日本政策金融公庫の調査では、受験料に加えて、入学する大学への納付金、入らなかった併願校への納付金などで、平均81.1万円というデータがあることから、場合によっては100万円以上かかるケースも想定されます。
これらは出願時や合格発表後など、短期間で支払いが求められることが多く、事前に資金計画を立てておくことが重要です。
出典)私立大学新入生の家計負担調査 2024年度(東京私大教連)
出典)令和3年度「教育費負担の実態調査結果」(日本政策金融公庫)
7.入学後も毎月一定の費用がかかる
大学に入学後、特に一人暮らしを始めた学生の場合は卒業までの4年間は家賃や食費などに一定の出費が続きます。日々の生活費の節約や仕送り額の見直しを適宜行いましょう。
毎月の生活費にはどのくらいの費用がかかるかの内訳や仕送りの全国的な平均額をご紹介します。
関連記事)大学の授業料はいくら必要?私立・国公立別4年間の平均や支払い時期も解説!
生活費の内訳
2021年10月にインターネットで大学生活の経験のある人を対象にアンケートを実施したところ、実家で暮らす学生の月間収入平均は78,035円、下宿などをしている学生の収入平均は100,980円となりました。
【ご回答者数】:70名 【調査期間】2021/10/28~2021/10/29 【調査機関】当行調べ
仕送りの平均額
学生は勉学が本業のため、大学の勉強を続けながら充分な生活費を稼ぐことは物理的に難しいでしょう。そのため、生活費は家族からの仕送りと本人のアルバイトで補うことがほとんどです。
2021年10月にインターネットで大学生の子を持つ親を対象にアンケートを実施したところ、仕送り額の平均は年間78万4,000円、ひと月あたり約6万5,000円でした。
また、部活やサークル活動をする場合は、生活費のほかにも活動費用が発生します。部活によっては道具代やユニフォーム代、遠征費、合宿費用が必要になる場合もあります。これらの出費でさらにお金が必要となる月もあるため、足りない分はアルバイトや奨学金などで補うことも検討してください。
【ご回答者数】:70名 【調査期間】2021/10/28~2021/10/29 【調査機関】当行調べ
8.学費をまかなっていくためには?
大学4年間の学費をまかなっていくために、今のうちから始めたいことをご紹介します。
貯蓄・学資保険・資産運用で計画的に準備する
子どもが小さいうちからコツコツと積み立てることで、入学時に必要な資金を計画的に用意できます。特に学資保険は満期時期が明確に決まっており、大学の入学金など支出時期が明確な費用に充てやすいのが特徴です。
その他、中長期的な準備として投資信託やNISA制度を活用し、計画的に資産形成を行う方法もあります。
常陽銀行のNISAはこちら教育ローンを活用する
私立大学では合格発表から1~2週間以内に入学金や前期授業料の納入が求められるため、学校が決まる前から申し込める教育ローンは有効な選択肢です。
また、一人暮らしの生活費、部活やサークルの合宿費用など、細かな費用が積み重なる場面には、常陽銀行の教育ローン(その都度タイプ)のように、カードローンタイプを検討してみましょう。事前にローンの利用枠を設定しておくことで、資金が必要になったタイミングでATMやアプリで資金を準備することができます。
常陽銀行の教育ローンはこちら奨学金制度を活用する
奨学金には返済不要の給付型と、卒業後に返済が必要な貸与型(有利子・無利子)があります。貸与型の場合、卒業後に返済がスタートしますので、特徴をきちんと理解したうえで活用することが大切です。
貸与型奨学金の代表的な窓口には「日本学生支援機構」があります。
9.大学無償化・高等教育修学支援新制度とは
大学進学における経済的負担を軽減する制度として、2020年4月に「高等教育修学支援新制度(大学無償化)」が開始されました。対象は住民税非課税世帯およびそれに準ずる世帯で、授業料や入学金の減免に加え、給付型奨学金が支給される点が特徴です。
さらに2025年4月からは、授業料や入学金の減免、給付型奨学金の支給について、扶養する子どもが3人以上の多子世帯を対象に、所得制限なしで利用できるようになりました。より幅広い世帯が制度を活用できるようになっています。
10.よくある質問
Q
大学の学費は4年間でどのくらいかかりますか?
Q
入学時にはどのくらいの費用を準備すれば良いですか?
Q
大学受験から入学までにかかる費用はどのくらいですか?
Q
学費の支払いタイミングはいつですか?
Q
学費はどのように準備したら良いでしょうか?
11.まとめ
大学費用は国立・公立・私立で大きく異なります。さらに、学部によっても負担額に差が出る場合もあります。大学進学を検討する際は、初年度の納付金だけでなく4年間の総額を把握しておくことが重要です。
また、資金準備には、貯蓄はもちろんですが、教育ローンや奨学金などの活用も検討しましょう。大学無償化の対象であるかの確認もしておいてください。
卒業まで滞りなく学費を支払うためにも、早い時期から無理のない資金計画を立てておきましょう。
本コラムの内容は掲載日現在の情報です。
コラム内容を参考にする場合は、必ず出典元や関連情報により最新の情報を確認のうえでご活用ください。
以 上
