NISAで一括投資をほったらかし運用したら、20年後いくらになる? 1,800万円の運用シミュレーションと成功のコツ
まとまった資金があり、NISAで一括投資を検討している人もいるでしょう。
「一括投資でほったらかし運用ってどうなの?」「積立投資と比べてどちらが有利?」
本記事ではこうした疑問を解消するため、一括投資の考え方や運用シミュレーション、積立投資との違いを詳しく解説します。
“一括投資×ほったらかし運用”は、運用を始めたらそのままにしておけば良いわけではありません。銘柄選びや定期的な確認など、気を付けるポイントが複数あります。失敗しないためのコツやよくある質問も紹介しているため、ほったらかし運用を考えている人はぜひ参考にしてください。
1.NISAの「一括投資」と「ほったらかし運用」って何?
一括投資によるほったらかし運用とは何なのか、積立投資との違いもあわせて解説します。
一括投資とは?積立投資との違い
一括投資とは、一度のタイミングでまとまった金額の金融商品を購入する方法です。一方で積立投資は、定期的に一定金額で購入する方法です。
| 一括投資 | 積立投資 | |
|---|---|---|
| タイミング | 一度にまとめて購入 | 定期的に一定金額で購入 |
| NISAでの購入方法 | 「成長投資枠」で株や投資信託をスポット(一括)購入 | 「成長投資枠」「つみたて投資枠」両方で投資信託を積み立てで購入 |
積立投資は購入タイミングを分散して平均購入単価を平準化し、価格変動リスクを抑える方法です。 対して一括投資は市場にいち早く資金を投入し、運用期間を長くしてリターンを高めることを優先します。 運用している商品が右肩上がりに成長を続ける場合、一般的に期待リターンが高くなるのは一括投資と言われています。
ほったらかし運用とは
ほったらかし運用とは、株や投資信託の運用開始後は頻繁に売買せず、長期保有に徹する運用スタイルです。 時間を味方につけて投資の複利効果を高め、リターンを大きくする方法で、一括投資・積立投資どちらにも適用できます。
NISAで“一括投資×ほったらかし運用”が注目される理由
現在のNISAは2024年1月に新しくなった制度で、非課税期間は無期限となり、年間の非課税投資額は大幅に増額されました。「成長投資枠」では株・投資信託への一括投資が可能で、年間240万円までの非課税投資が可能です。ボーナスや退職金などまとまった資金を一括で投資しやすく、長期的な資産形成ができる点に注目が集まっています。
ほったらかしにしても良い理由・メリット
メリットは複利効果を活かした「リターンの最大化」にあります。
運用益が出たらそのまま元本にプラスし、さらに大きな利益を生む複利のループを長期で維持できるため、より大きなリターンを期待できます。
長期保有が前提のため、日々の変動に一喜一憂することはありません。定期的な確認は必要ですが、
朝からチャートにかじりつく必要はなく、家事や育児で忙しい現代人にこそ適しています。
2.ほったらかし運用で20年後、いくらになる?積立投資との比較
NISAで“一括投資×ほったらかし運用”をすると、20年後にはどれほどのリターンが期待できるのでしょうか。一括投資と積立投資、それぞれのシミュレーション結果を紹介します。
※本シミュレーションのいかなる内容も、将来の結果を予測し、保証するものではありません。
本シミュレーションはリスク、手数料、税金等を考慮していません。実際の運用成果は市場環境等により変動します。
本シミュレーションおよび掲載された情報を利用することで生じるいかなる損害(直接的、間接的を問わず)についても、当行が責任を負うものではありません。
実際の資産運用や投資判断に当たっては、必ずご自身の責任において最終的に判断してください。
本シミュレーションは、特定の金融商品の取引を推奨し、勧誘するものではありません。
【パターン①】240万円を一括投資してほったらかし運用
投資元本240万円を一括投資し、20年間ほったらかし運用した際の資産額シミュレーションです。
| 想定利回り | 20年後の資産額(運用益) | 非課税メリット |
|---|---|---|
| 年利3% | 約433万円(+193万円) | 約39万円 |
| 年利5% | 約637万円(+397万円) | 約81万円 |
| 年利7% | 約929万円(+689万円) | 約140万円 |
※元本を各想定利回りで20年複利運用した場合の試算結果
※非課税メリットは税率20.315%(復興特別所得税込み)で計算
想定利回りによる差はあるものの、これだけのリターンを得られるのは大きな魅力です。
なお「非課税メリット」とは、運用益に対する概算の税額です。通常の課税口座では運用益に対する税金は差し引かれますが、NISA口座は非課税のため、運用益をそのまま受け取れます。
【パターン②】240万円を積立投資してほったらかし運用
つみたて投資枠を活用して2年で240万円投資し、さらに18年間ほったらかし運用した際の資産額シミュレーションです。
【投資の内訳】
- つみたて投資枠:毎月10万円を積立投資×2年
| 想定利回り | 20年後(積み立て完了後18年)の資産額(運用益) | 非課税メリット |
|---|---|---|
| 年利3% | 約421万円(+181万円) | 約37万円 |
| 年利5% | 約608万円(+368万円) | 約75万円 |
| 年利7% | 約872万円(+631万円) | 約128万円 |
※年120万円を2年間投資し、各想定利回りで18年複利運用した場合の試算結果
※非課税メリットは税率20.315%(復興特別所得税込み)で計算
投資元本はパターン①と同額の240万ですが、積み立て購入に2年かけているためか、20年後の資産額には数十万円程度の差額が発生しています。
【比較】積立投資と一括投資のほったらかし運用はどちらが増える?
積立投資と一括投資によるほったらかし運用の結果を比較します。毎月3万円の積立投資を20年(合計720万円)継続したケースと、720万円を一括投資してから20年運用したケースの資産額シミュレーションです。
【積立投資】毎月3万円×20年運用 (投資元本720万円)
| 想定利回り | 20年後の資産額(運用益) | 非課税メリット |
|---|---|---|
| 年利3% | 約983万円(+263万円) | 約53万円 |
| 年利5% | 約1,222万円(+502万円) | 約103万円 |
| 年利7% | 約1,531万円(+811万円) | 約165万円 |
※毎月末に積立投資し、各想定利回りで20年複利運用した場合の試算結果
※非課税メリットは税率20.315%(復興特別所得税込み)で計算
【一括投資】初年度に一括投資×20年運用(投資元本720万円)
| 想定利回り | 20年後の資産額(運用益) | 非課税メリット |
|---|---|---|
| 年利3% | 約1,300万円(+580万円) | 約118万円 |
| 年利5% | 約1,910万円(+1,190万円) | 約242万円 |
| 年利7% | 約2,786万円(+2,066万円) | 約420万円 |
※初年度に一括投資し、各想定利回りで20年複利運用した場合の試算結果
※非課税メリットは税率20.315%(復興特別所得税込み)で計算
一括投資は早い段階で資金投入を終えるため、積立投資よりも大きなリターンを期待できます。
一方で、積立投資は初期投資が不要で、毎月数千円から始められる手軽さが魅力です。
価格変動が怖い方は、投資タイミングを分散してよりリスクを抑えられる積立投資のほうがおススメです。
ご自身の資金状況やリスク許容度によって合う方法を選択しましょう。
3.常陽銀行のお客さまはどんな運用をしている?
常陽銀行のお客さまがどのような運用をしているのか、NISAの利用状況とあわせて紹介します。
常陽銀行でNISAをご利用中のお客さまの平均データ
常陽銀行の積立投資全体の月平均積立額は2万964円で、平均継続年数は2.9年(※)です。
そのうちNISA利用者の月平均積立額は2万1,022円、平均継続年数は2.4年(※)
となっており、ほとんど差がありません。制度変更があった2024年1月以降にNISAを始めた方が多くいるため、現時点では平均年数は短いですが、多くの方が積み立てを継続しており、今後は長くなることが予想されます。
※2025年12月時点
一方、一括投資全体の投資平均額は116万7,000円(※)です。
100万円前後の資金を一括投資に活用しているお客さまが多いことが分かります。
※一括投資の平均額は2025年4~9月の情報に基づく
茨城県のお客さまの実態でシミュレーション
先述のとおり、常陽銀行のお客さまの一括投資平均額は116万7,000円です。
平均額をもとに116万円を一括投資し、20年間ほったらかし運用するとどうなるかを見てみましょう。
※本シミュレーションのいかなる内容も、将来の結果を予測し、保証するものではありません。
本シミュレーションはリスク、手数料、税金等を考慮していません。実際の運用成果は市場環境等により変動します。
本シミュレーションおよび掲載された情報を利用することで生じるいかなる損害(直接的、間接的を問わず)についても、当行が責任を負うものではありません。
実際の資産運用や投資判断に当たっては、必ずご自身の責任において最終的に判断してください。
本シミュレーションは、特定の金融商品の取引を推奨し、勧誘するものではありません。
| 想定利回り | 20年後の資産額(運用益) | 非課税メリット |
|---|---|---|
| 年利3% | 約210万円(+94万円) | 約19万円 |
| 年利5% | 約308万円(+192万円) | 約39万円 |
| 年利7% | 約449万円(+333万円) | 約68万円 |
※初年度に一括投資し、各想定利回りで20年複利運用した場合の試算結果
※非課税メリットは税率20.315%(復興特別所得税込み)で計算
年利5%だと約2.6倍もの資産となり、茨城県の1人当たり県民所得である348万1,000円に匹敵するほど成長しています。
4.NISAで“一括投資×ほったらかし運用”に適した銘柄の選び方って?
“一括投資×ほったらかし運用”は、長期的に成長する投資対象を選ぶことでより高い複利効果が期待できます。ここではNISAの成長投資枠で購入でき、長期保有に適した投資信託の特徴を解説します。
長期保有に適した投資信託の特徴
長期保有に適した投資信託には、以下のような特徴があります。
- 信託報酬が低水準
- 信託期間が無期限
- 分配金なしまたは分配金再投資型
- 純資産総額が最低でも50億円以上
上記の要件を満たしたうえで、国内外の幅広い資産に投資できる銘柄を選びましょう。長期的に成長が期待できるのは株式型の投資信託で、リスクを抑えた運用が期待できるのは株や債券、REITなどを幅広く含むバランス型です。
常陽銀行で選べる人気の“一括投資×ほったらかし運用”向き銘柄
ここでは常陽銀行で“一括投資×ほったらかし運用”に向いている投資信託の一例を紹介します。
- 日本株式型のインデックスファンド
- 成長投資枠で一括投資可
日経平均株価(日経225)に採用されている銘柄全体に投資できるインデックスファンドです。
ファーストリテイリングやソフトバンクグループなど、国内の代表的な企業に投資したい方におススメです。
- バランス型ファンド
- 成長投資枠で一括投資またはつみたて投資枠で積立投資可
国内の株式・債券、外国の株式・債券、世界各国(日本を含む)の不動産投資信託証券(REIT)を主要な投資対象とするバランス型のファンドです。「株式だけではなく、幅広い資産に投資したい」という方におススメです。積極運用型のほか「保守型」「普通型」などもあり、リスク許容度にあわせた商品を選べます。
この他にも常陽銀行では多数のファンドを取り揃えています。常陽銀行のファンドランキングも参考にしてください。
5.ほったらかし運用で失敗しないための5つのコツ
先述したとおり、ほったらかし運用は「そのままにするだけ」で成功するわけではありません。
失敗しないためのコツを5つ紹介します。
生活防衛資金は必ず別に確保
病気などの万が一に備えて、毎月の生活費の6カ月〜1年分を「生活防衛資金」として預貯金で確保 しておきましょう。運用に回す資金とは別で管理しておけば、突発的な出費があっても対応しやすく、長期での資産形成を続けやすくなります。
少なくとも10年以上運用する
相場は短期で見ると、一時的な要因で大きく変動することがあるため、一括投資の場合は価格変動が大きくなる可能性があります。 しかし、長期的に保有すればするほど短期的な相場の動向に左右されにくくなるため、10年、20年といった長期目線で取り組みましょう。
購入タイミングにこだわりすぎない
一括投資する場合、「少しでも投資信託の基準価額が安い時に買いたい」と思うかもしれません。 しかし、対象の投資信託がいつ安くなるのかを予測するのはプロでも困難です。購入するタイミングの予測よりも、長期的に運用することを重視しましょう。
運用開始後は基本的に売却しない
ほったらかし運用は短期的な値動きにまどわされず、淡々と続けることが重要です。 定期的な状況確認や資産比率の調整は必要ですが、毎日値動きを確認して頻繁に売買する必要はありません。 10年、20年先を見据えて成長が期待できる資産を選択し、運用開始後は短期で売却するのではなく、定期的に運用状況を確認しながら長期的に保有するようにしましょう。
分散投資を徹底する
特定の資産などに集中すると、一時的な暴落など値動きの影響を受けやすくなります。一括投資は投資タイミングの分散ができない分、 複数の資産などへ分散投資をすることで価格変動リスクを抑えましょう。
6. よくある質問
NISAの一括投資やほったらかし運用について、よくある質問をQ&A形式で解説します。
Q
運用中は毎日確認しなくて大丈夫?
Q
一括投資のタイミングはいつがいい?
Q
NISAの1,800万円は使い切るべき?
Q
NISAで一括投資と積立投資を併用できる?
Q
一括投資か積立投資、どちらが良いか迷います
7.まとめ
“一括投資×ほったらかし運用”は、長期の資産形成を行ううえで有効な選択肢の1つです。 運用期間を長く取れるため、複利効果を活用し、積立投資よりも高いリターンを期待できます。非課税期間が無期限であるNISAとも相性が良いため、 まとまった資金がある人に適した方法と言えるでしょう。
ただし、短期的には相場の変動に影響を受けやすいため、 長期保有を前提とした銘柄選びと、定期的な確認を心がけることが大切です。
常陽銀行では、NISAを含めた資産形成のご相談を承っています。一部店舗では、平日・土日ともに窓口で17時まで対応しています。また、来店が難しい方や好きな時間や場所で短時間から相談したい方にもオンライン相談(無料)を行っています。銘柄選びや市場環境への不安がある場合は、お気軽にお問い合わせください。
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